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2018-10-26

和食一筋(釣り好き)店主の職人技が光る!旬の食材と釣り魚を堪能できる居酒屋「わだちや」

国道14号線沿い、下総中山駅を過ぎて木下街道との交差点付近に気になるお店を発見しました。

何が気になったかわかります?

矢印の部分にご注目!

何かの骨が軒先に吊るしてある!

このでっかい骨は一体何だろう?見た感じ魚っぽいのですが、だいぶ大きいし…気になる〜!

というわけで早速取材をさせていただくことに。お店の名前は「わだちや」と言います。

 

場所

下総中山駅を出て、中山法華寺方面へ。国道14号線を本八幡方面にしばらく進むと木下街道(県道59号線)と交わる交差点の手前にあります。

国道14号線を本八幡方面へ

木下街道との交差点の手前にあります

本八幡方面から

「わだちや」外観

軒先の大きな骨赤い暖簾が目印です。

釣り倶楽部?釣り好きの血がうずきます

水族館?

釣り倶楽部や水族館という謎の看板が。とにかく中に入って見ましょう。

 

店内

店内はカウンター6席、テーブル8席で、ウッディで温かみのあるアットホームな雰囲気です。

店内(入り口から)

店内(奥から)

カウンター席

水族館の正体はこちら↓

奥にずらりと並ぶ水槽

熱帯魚を始め色々な魚種がいました

 

メニュー(*取材時のものです)

食事のメニューは基本的に日替わりで、その日の仕入れや旬の食材によって変わるそうです。刺身、焼物、揚物、逸品という感じで旬の魚や食材が並びます。

食事メニュー(*日替わりです)

ドリンクメニューはこんな感じ。ビール、サワー、ハイボール、カクテルと基本の物は揃っています。

生のクラフトビールもありました

 

日本酒のメニューが豊富で、なんと店主の武内さんは利き酒師の免許を持っているそうです。

こちらは仕入れで変わるオススメ日本酒

 

釣り魚の刺身!

オススメを聞くとやはりお刺身は是非とのことなので、盛り合わせをいただくことにします。

(左から)カジキマグロ、ドンコ、マグロハラミ、つぶ貝、ホウボウ、いなだ

聞くとホウボウ、いなだは昨日釣ってきたばかりとのこと!一口いただくと

鮮度抜群!これこそ釣り人の特権!

釣りをする人は誰よりも新鮮な魚の味を知っています。なぜなら釣りたての魚を食べれるからです。これは「釣り人の特権」と呼ばれていて、かくいう私もそんな釣りバカの一人なので魚の鮮度は結構よくわかるんですよね。

このお刺身は釣り人かその家族、知り合いでなければ食べれない、そんな新鮮な魚でとても美味しかったです。

もちろん他の魚も新鮮で、“どんこ”なんてなかなか珍しい魚もあるところに、こだわりを感じられますね。

ちなみに表に吊るしてあったゴツい骨は「大間のマグロの中骨」で、築地で働くマグロ仲卸を営む友人からのいただきものだそうです。

日本酒が欲しくなっちゃいますね〜

 

職人の技が光る

お刺身に満足していると、これもオススメなので食べて見てくださいと出された2品。

牛すじ大根

海老しんじょう大葉はさみ揚

牛すじ大根は一目見てビックリ!汁が澄んでいて透明な塩味。

牛すじはとても柔らかく煮込まれている

あっさりしているのかと思いきや、しっかりと牛すじの出汁が出ていて、ごぼうや大根に染み込んでいます。聞くと完成まで2日間かけるそうで、一口食べれば手間暇かけて作られている仕事ぶりがよく分かります。

海老しんじょうの大葉はさみ揚はふわふわプリプリの海老しんじょうが、サクッと天ぷら衣に包まれて上手に揚げられています。

海老の旨味と、大葉の爽やかな香りが口の中で広がりとても美味しいです。卓越した和食の技術を垣間見ることができます。

 

お店のこと

店主の武内さんにお話を伺いました。

店主の武内智幸さん

わだちやは2015年1月にオープンして今年で4年目になります。

武内さんは中山で生まれ育ち、調理師専門学校を卒業後、都内の日本料理店に入り板前の修業を始めます。その後都内の和食屋、寿司屋など数店舗で20年ほど修業をした、まさに和食一筋の板前人生です。

利き酒師の資格は新潟の銘酒「久保田」のブランドで有名な朝日酒造が運営する和食店で働いている際に取得したそうです。

そろそろ自分のお店を持ちたいと考えた時に、たまたまこの店舗のオーナーと知り合いで譲り受け、地元でお店をオープンすることになりました。

店名の由来を聞くと武内さんはサザンオールスターズの大ファンで、大好きな曲「希望の轍」からとったもの。昔から自分の店には轍(わだち)という言葉を使うと決めていたのだそうです。

 

釣り好きが集まって

開店してから魚にこだわり刺身を提供していると、自然と釣り好きのお客さんが集まってきて、次第に釣り魚を調理して欲しいと頼まれるようになったそうです。

そこで自身も釣りが好きだったこともあり、釣り倶楽部を立ち上げてお客さんと一緒に釣りに行くようになりました。

今では月に6回ほど釣りに行ったお客さんが釣り魚を持ってくるようになりました。

そんな釣り人の特権である新鮮な釣り魚が食べれると評判になり、釣り好きのみならず多くのお客さんが来るようです。ちなみに釣り魚は木曜と土曜に持ち寄られることが多いそうですよ。

 

実は生ビールも凄い?

2017年度のキリンが主催する「極上生ビールアワード」で千葉県で第2位に選ばれています!。これは一般推薦で選ばれるコンテストで、千葉県でも数ある飲食店の中で2位になるとは凄いですよね。全国でも100位以内に入っているそうです。

こだわりを聞くと、毎日洗浄して週に1回はバラしてクリーニング、ホースも3ヶ月に1回は替えるそうです(通常は1年くらい持つと言われている)。これらはメーカーが推薦している洗浄方法でもあるのですが、なかなか面倒なのでつい怠ってしまいがちなんだとか。

生ビールにも真摯に向き合う姿勢が受賞につながったのでしょうね

 

和食一筋で歩んできた武内さんの料理、お酒に対する真っ直ぐな姿勢、そして釣り魚と魅力いっぱいのお店でした。ちなみに武内さんの好きな釣りは太刀魚釣りだそうで、これからシーズンが始まります。

「太刀魚のしゃぶしゃぶは絶品なので一度は食べにきて欲しい」とのことでした。

さて私も今月カワハギ釣りに行くので、釣れたら持って行って飲もうと画策中です。

釣り好きはもちろん、釣りやらない人も釣り魚を味わえるので是非行ってみてはいかがでしょうか?

 

わだちや

住所/市川市高石神2-13

TEL/047-336-3517

営業時間/18:00〜翌2:00

定休日/日曜、祝日

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