2017-05-01
「今昔物語」鎌ケ谷〜八幡・春日神社入口〜
鎌ケ谷市中沢にある鎮守八幡・春日神社。
中沢周辺は市民の森といい、梨園といい緑豊かな地域で私も好きです。
中でも八幡・春日神社を囲む森は9,290㎡あり、おもにシロダモ、ケヤキ、ムクノキ、ヤブツバキ、スギ、シラカシ、エノキ、イロハカエデなどの樹木で占められています。
夏の暑い日に境内に入ると、森が日除けとなり、ひんやりとした空気がとても気持ちいいです。
そんな神社の森は古くから地元の人々の手で大切に守られています。
もともとスギとクロマツの人工林から始まったもので200〜300年経過していると思われています。
これは参道入口にあったクロマツの年輪が300年以上である事から裏付けられます(幹の輪切りは鎌ケ谷市郷土資料館にも展示されています)。
今も参道の入口に残っているクロマツの巨木の切り株は圧巻です。
そんな八幡・春日神社入口の今昔を写真で見比べてみましょう。
昭和37年の写真で、春日神社参道入口前の道を東側から撮影したものです。中央にある大きなクロマツが参道の入口にあり、神社のシンボルとして親しまれていましたが、昭和46年に惜しまれつつ枯死しました。
道路にせり出していたクロマツの巨木は無くなり、当然ですが道も舗装されています。
ただ昔も今も奥に続く緩やかなカーブの形状は変わっていないですね。
また特筆すべきは、昔に比べて今の方が森の木が生長し密度が濃くなっているように思います。
よく反対の例は見ますが、今の方が緑が豊かになっている例は珍しく、この森を大事に守り続けてきた地元の人々の想いが見てとれますね。
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