2018-03-01
大仏の顔に白飯を盛って供養する「大仏追善供養」を見てきた
昨日2月28日に船橋市本町にある不動院で「大仏追善供養」が行われました。
大仏追善供養とは?
この行事は、文政 7(1824)年に船橋村と猫実村(現在の浦安市)が漁場の境界をめぐり争いが起きました。その際、猫実村と東宇喜多村(江戸川区)の漁船が一橋家(御三卿家)の幟を立てて船橋の境界内に侵入してきたので、船橋の漁師が一橋家の幟を奪い同乗していた侍を殴打しました。そのため漁師総代3人が投獄されて2名が亡くなりました。牢内で飢えに苦しみながら亡くなった漁師の冥福を祈り、翌年から大仏(石造釈迦如来坐像=延享 3(1746)年の津波で亡くなった人々を供養するために建てられた)に“白飯”を盛り付けて供養する行事が始まりました。
というわけで実際に見に行ってきました。
読経が終わると、漁業関係者から白飯を盛っていきます。
このあと一般の人、近隣の小学校の生徒が白飯を盛っていきます
何人か数えてはいませんが、たくさんの人が白飯を盛って供養していきました。
途中から少しずつ、白飯がはがれ始めましたがそれでもくっついています。
聞いてみると、もち米が75%、白米が25%という配合になっているそうで、くっつきやすくなっているのだそうです。
盛った白飯を食べると無病息災といういわれがあり、半分つけて半分持ち帰ったり、その場で食べている人もいました。
全国的に見ても珍しい行事で、漁師町として繁栄してきた船橋の長い歴史を感じさせてくれますね。
白飯はついていませんが、大仏はいつでも見れますので機会があれば寄ってみてはいかがでしょうか?
不動院
住所/船橋市本町3-4-6
↓地図はこちら
関連記事