駅のホームから見えて気になってた!白井の秘境から来たシェフが腕をふるう「ひまわりカレー」
ナマステ!
いよいよ「令和」の時代が始まりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか? イナバは、お正月がまた来たかのようなちょっとそわそわするような、不思議な感覚がありました。ところで、令和の発音って正式にはどっちなんですかね? れいわ⤴️(「平和」的)か、れ⤵️いわ(「名画」的)か。皆さんからのご意見、お待ちしています!
さて、記念すべき第10回目は「ひまわりカレー」です。駅のホームから見えて気になっていたアノお店。そんな読者の方も多いのでは?(情報提供者:のりさんありがとうございます!)今回は、その正体を確かめに行ってみました。
独自のスパイス使いでオリジナルの味を編み出す店主たちと、その極上の一皿を求めて三千里。今日もめくるめくカレーワールドへいざ!
場所
新京成電鉄新京成線くぬぎ山駅を降りると、正面にお店が見えます。こーんなに近いので、少しの空き時間にサッと途中下車をして食べて、また電車に飛び乗るなんてことも可能です。
東口を出て、線路沿いを松戸方面に徒歩4分ほど。どんなに方向音痴な人(私)でも、迷わずにたどり着けます。
店内&メニュー
店内は、カウンター4席と4名掛けのテーブルが3卓。ゆとりある配置で、広々とした雰囲気。一人でものんびりできそうです。
メニューを拝見すると….チキンやマトンカレー、タンドーリ、ビリヤニなどがズラリ。なかには、ニハリやハリームなど聞きなれないメニューも並びます。
「何がおすすめですか?」と聞くと、何やらすでに準備を進めていたシェフのラーケシュさん。何ならイナバが入店した時からもはや作り始めていました(笑)。
界隈ではココでしか食べられない魅惑の日替わりメニュー
「これは是非食べて欲しい」と、テーブルに運ばれてきたのは日替わりメニューのうち4品+裏メニュー1品。
ドーーーーーン!と、見た目のインパンクト大なこちらのメニューは、ニハリというマトンのスネ肉の煮込み。インド・パキスタン・バングラデシュで食べられるパヤと同じような冬の朝食だそうです。スパイスを使った煮込み料理なので、広義にはカレーということになるのでしょうか。なんとなくシチューにも似たような趣。
一口いただくと、まず、お肉の柔らかさにビックリ。ほろほろとほどけてトロトロなのに肉質はしっかりと感じられる。羊肉特有の臭みもなく、スパイスが効いていて美味しい! そんな肉の旨味に浸った瞬間にカーッンと辛味が駆け抜けます。辛っ!! 旨っ!!
さぞ時間をかけて煮込んでいるのだろうと思いきや、「1時間程だけよ〜」とのこと!下準備はもちろん、水を入れるタイミングや火加減が絶妙なのでしょう。
続いては、マトンの足の煮込みパヤ。南アジアでは、定番の冬の朝食なのだとか。コラーゲンたっぷりでプルプル。サラサラとしたスープは、辛味が強くスパイシー! 確かに寒い日には体の芯からあったまりそうです。
チキンビリヤニは、個人的ビリヤニ番付にランクイン! チキンの旨味の上で、クミンやブラックカルダモンなど7種類のホールスパイスとビリヤニマサラが絶妙なハーモニーを奏で、スプーンを持つ手が止まりません。バスマティライスの軽さと塩味もいい。インド料理の中でも、特に技術を要すると言われるビリヤニ。ラーケシュさんが作るビリヤニは、スパイスで炒めた具材と、半炊きにしたライスを重ねて蒸し上げる本格派。
こちらはハリーム。マトンとひよこ豆、スパイス、小麦などをひたすらじっくりと煮込んだ、主にパキスタンで食べられている料理です。栄養価が高く辛さはやや控えめ、トロトロな食感がたまりません。
以上4品が日替わりメニュー。単品はそれぞれ900円ですが、ランチのスペシャルセットなら、ナンまたはライス、サラダ、ドリンクが付いて850円と超お得です! 提供する曜日などは決まっておらず、仕入れ状況によりけりなのだとか。ただし、メニューにない日も作れる場合があるようなので、とりあえず聞いてみるべし。他ではなかなか食べられない貴重なメニューですよ!
そして最後にいただいたのは、チキンチリ。スパイシーなチリソースをチキンと野菜に絡め、隠し味に醤油を少し。香ばしいチキンとピリ辛の味わいがクセになりそう! メニューにはないですが、「食べたい」と言えば出してくれます(ゆくゆくはメニューにも載る予定だとか)。
ラーケシュさんはアノ名店のシェフだった
インド北部の都市チャンディーガル出身のラーケシュさんは、この道35年以上のベテランシェフ。「料理が大好き!」で、18歳から料理の世界へ。約5年間、インド西部・ムンバイのレストランで修行したのち、ドイツ・フランクフルトのインド料理レストランに約7年。その後来日し、岡山や広島、池袋、横浜などのレストランを経て、「白井の秘境」との呼び声高いパキスタン料理店、アルヌール(現在は閉店)のシェフを3年ほど努めていたそう。
アルヌールで働いていたラーケシュさんの腕に惚れ込んだのが、小幡さんと一緒に鉄工所を経営しているバングラデシュ人のオーナー。2018年12月にラーケシュさんをシェフに迎え入れて、ひまわりカレーをオープンさせます。インド料理屋らしからぬ(?)店名の由来を聞くと、「僕は8月生まれということもあって、ひまわりが好きなんです(笑)」(小幡さん)とのこと(!)。
「お店のメニューは全部僕のオリジナル。パキスタンやインドなど南アジアの良いところを掛け合わせて考えだしたの」(ラーケシュさん)
いずれも日本人の舌に合わせたものでなく、インドやパキスタンで食べられている本場の味。
メニューになくても、食べたい料理があればとりあえず言ってみれば作ってくれるかも(笑)。そんなゆるさも本場さながら。今後はさらなるメニュー開発を進め、バージョンアップする予定だとか! また、2号店として、バングラデシュ家庭料理の店もオープンさせたいそう。今後も目が離せません!
ひまわりカレー
住所/鎌ヶ谷市くぬぎ山5-2-1
TEL/047-401-5375
営業時間/11:00~15:00、17:00〜22:00
定休日/水曜
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