信頼の仲間と上げた“うだつ”!勝負をかける徳島の味「阿波両国屋 白井本店」
皆さんお久しぶりです!!
約2ヵ月ぶりの取材にドキドキしている自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。
緊急事態宣言解除と言う事もあり、感染に気を付けながらの取材再開となります。復帰初である第62回は白井にある「阿波両国屋」にやって来ました。
場所
最寄り駅は新京成電鉄の「鎌ケ谷大仏駅」から約1.2kmで、駅から木下街道を白井方面に進むと左側に見えます。向かいに駐車場が完備されているので車でのアクセスが良いですね。
え?何故取材再開をこの店にしたかって?(←誰も聞いていない)それは、首都圏ではまだ珍しい※徳島ラーメンを出すからなんです。
説明しよう!!徳島ラーメンとはその名の通り阿波の国「徳島県」のご当地ラーメン。元々は小松島の「岡本中華」を元祖とする九州豚骨ラーメンの様な白濁の豚骨ラーメン(白系・小松島系と呼ばれる)だったが、後に「いのたに」が「すき焼き」からヒントを得たラーメンを開発。茶濁のスープにバラ肉・生卵と言うスタイル(茶系・徳島系と呼ばれる)が瞬く間に広まった。ラーメン博物館に「いのたに」が出店してブレイクした事もあり、首都圏では「徳島ラーメン」と言えば大抵は茶系を指す。他にも黄系(鳴門系)と言うスタイルもあるので、現地では徳島ラーメンは3系統あるのだ。どれも豚骨ベースなのは、ハム工場があったために豚骨が安く仕入れられたからと言われている。ちなみにイチバは徳島ラーメンを食べるだけの為に徳島を訪れたこともあるぐらい、徳島ラーメンが好き。ライスが極上に合う徳島茶系の合言葉は「肉玉そばライス付き」。
久しぶりの取材に相変わらず口が半開き(いつも)のまま入店します。
店内・メニュー
店内は居酒屋風の雰囲気で、照明がやや暗い感じの落ち着いた印象があります。カウンター5(通常は8)席・テーブル6席・4席×5(通常6)の計31(通常38)席と、広いですね。
久々とは言え、やはり直らない優柔不断野郎イチバ・・・悩んだ挙句に壁に貼られたラーメンのメニューを見て・・・。
「阿波両国ラーメン」を注文します。壁の値段は「(小)」なので、今回は「(中)」をお願いしました。
今回は経営者の片岡さん・稲垣さんが迎えてくれましたが、ラーメンを作るのは副店長の吉野さん。ななな何と、吉野さんは20歳と言う若さですが、片岡さん・稲垣さんが信頼している副店長なので、イチバも安心です。
調理
片岡さん・稲垣さんにお願いして調理を見学させて頂きました。
「スープはゲンコツ・鶏ガラ・野菜(ニンニクや玉葱など)を8~9時間煮込んだ物で、カエシは豚バラを酒や味醂・ザラメなどで煮込んだ煮汁を使用しているんだ。」と片岡さんが説明。実は、このお店のレシピは片岡さんが作っているとの事。取締役と言いながら、腕の良い職人さんの様です。
流れる様な動きから経験値の高さを感じさせます。20歳でこの動き、お見事です!
実食
茶濁色のスープにバラ肉!!これは間違いなく徳島ラーメンですね!!そして、横に鎮座する・・・徳島茶系と言えば、絶対的に必要なアイテム・・・そう!!生卵です!!お店によってはラーメンに乗って出てくる所もありますが、こちらは別皿で提供されます。
スープは動物系の旨味とコク・・それにやや甘めのカエシが効いた独特なスタイルです。本場よりも塩分が強い印象がありますね。これは片岡さん曰く「現地の味を関東向けにあえてアレンジした」との事です。背脂の存在も特徴的で、それでも徳島ラーメンの枠内に収まっています。美味しいスープですね。
生卵の黄身を投入すると、更に真価が発揮されるのが徳島茶系のスープなのです。
麺は菅野製麺の中縮れで、この系統としては珍しく加水率は高めですね。ズルズルとした「啜る」食感と適度なモチ感が良い感じです。もちろんスープにしっかりと合っています。
具はナルト・メンマ・葱・モヤシ・そしてバラ肉です。実は徳島ラーメンはライスと一緒に食べるのが本来の食べ方なのですが、その理由は甘コクの濃厚スープと甘めに煮込まれた極上バラ肉がライスに合うからなのです。
今回ライスは注文しませんでしたが、イチバは食べながらライス追加をしようか迷い頭がショート寸前になりました(実話)。
ヘイ ミスターマッスル!ホワイ ライス ドントオーダー?
とネイティブな読者の皆さんから質問がきそうなのでお答えします。
それは、ダブ完(*2杯完食)したかったから。
実は片岡さんオススメの1杯は「阿波両国ラーメン」だけでなく「担々麺」もあったのだ!
というわけで2杯目にいただくことになった「担々麺」。
徳島ラーメンのベースでゴマの担々麺に仕上げた秀作!!!徳島ラーメンと担々麺の良い所取りの1杯は、見た目は担々麺でも・・奥深くに徳島ラーメンが生きていると言う面白いラーメンでした。ごちそうさまでした!
お店のこと
お店のことを片岡さん・稲垣さん・吉野さんに伺いました。
片岡さんはもともと香川県出身で飲食店などの経営を行っていたそうです。
「ラーメン屋にもいて、東大・麺王でラーメンを覚えたんだ。」と片岡さん。
東大と言えば、徳島駅前に本店を持つ高濃度な徳島(茶系)ラーメンを各主要都市に進出させて知名度を全国区にしたお店ですね。
その後は千葉に来て、意気投合した仲間と「商売をやろう」と言う話になり2012年に「阿波両国屋」を開店させました。
その時は5人で始めて、その中に稲垣さんも入っていたそうです。現在は5人のうち3人は違う道に進み、当初のメンバーは片岡さんと稲垣さんのみになっています。
稲垣さんは千葉県船橋市出身で、松戸市内の高校卒業後に大手化粧品会社に就職したそうです。その後、片岡さん達と会い「阿波両国屋」の経営に携わったそうです。
「元々経営に興味はあって・・今は2人での経営だけれど、(片岡さんとは)タイプが違うから、お互い納得しないと進まないんですよ。」
二人の役割分担は??と伺うと・・片岡さんが取締役でオーナー・稲垣さんが代表取締役という事で、うまくパワーバランスが保てている様ですね。
ちなみに阿波両国屋のメニューはほとんど片岡さんが作っているとの事です。
「実はここで働いている人達は阿波両国屋のお客さんだったんですよ。」と稲垣さん。副店長の吉野さんも元々は阿波両国屋のお客さんだったそうです。
吉野さんは船橋市内の高校卒業後に阿波両国屋でのアルバイトを経て社員になったそうですが・・・・若いのに副店長って大変じゃないですか???
「若い子って吸収が早くて出来るんですよ。2年間見ていて思いました。」と稲垣さん。
「2人(片岡さん・稲垣さん)はとても優しいんです(笑)2人からプレッシャーをかけられる事はないので、やりやすいです。怒られる事もないですし」と吉野さん。
「俺が怒ったのって、たまにアイスクリーム食べた時か???」と片岡さんが笑いながらツッコみ。
「あれは僕じゃないですよ~!!!本当に」取材中もこんなやりとりで信頼関係を感じさせます。
「2人を尊敬できるんです・・ちゃんと引っ張っていってもらえるから」と吉野さんがしんみり。
「お前、そんな事思ってたのかよ!!!」と照れ臭そいうな片岡さん。
片岡さんも稲垣さんも、情が熱く信頼できる若い子に任せているからこそお互いの強い信頼関係が築けているんだとイチバは思いました。
これからについて
「阿波両国屋」と言えば、実は他にも飲食店を経営しています。
阿波両国屋の後は”壱八 白井店”、リラクゼーションサロンの”美癒座”、”壱八 鎌ケ谷本店”、”Kalamlea-la.crepe”、”おおぎ屋 白井本店”の順にお店をオープンしました。
伺うと、この阿波両国屋のお客さんとお店で話しているうちに「○○をやりたい」「じゃあやってみるか」と言ったとんとん拍子の流れで新たなビジネスを始める事もあるとか。まさに阿波DREAM!!
今後について伺うと・・「今後はどんどん展開して行きたいですね。もちろん飲食に限らず。FC(フランチャイズ)も考えています。」片岡さんは言います。
「あと、関東向けで無くて本場そのままの徳島ラーメンのお店も出したいと思います。」
徳島と言えば「うだつ」の町。商売がうまくいかない事を「うがつが上がらない」と言いますが、阿波両国屋はスタッフも含めて一丸となって商売を成功させる事で「うだつを上げて」いますね!!!!今後も目が離せないお店です!!!御馳走様でした!!
マッスルコメント
イチバも「うだつ」を上げるために「ベンチプレス」を上げマッスル!?
阿波両国屋 白井本店
住所/白井市富士114-47
TEL/047-401-2227
営業時間/18:00~翌3:00(LO2:30)
定休日/不定休
↓地図はこちら
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