船橋のインド「ガンディ」でインド人シェフによる本場力100%のカレーを食べる!
ナマステ。
10年程前、ライター・イナバは、一人でインド界隈を2年ほど放浪していました。毎日特にすることもなく、カレーばかり食べていたんですね。というか、カレーが一番安かったので。お金なかったし。そして、カレーの魅力にハマってしまった。
今や国民食とも言えるカレーは、インドにタイ、欧風、野菜、牛、豚、魚介、ラム、ライス、パン、うどん。そして風味、辛さ……と、バリエーションが超豊富で何度食べても飽きることがありません。そんなカレーの魅力を皆さんと共有したく、このコーナーを立ち上げさせてもらいました。
その名も「鎌船カレー部」です。
記念すべき第一回目は、カレーの本場(船橋の)インド!からレポートです!
場所
JR船橋駅南口から徒歩3分、細い路地に佇む赤いテント屋根が印象的な店。こちらが今回おじゃまするガンディさんです。佇まいからすでに異国の風を感じます。
お店に入ると、店名の由来であるマハトマ・ガンディージー(ジーは敬意を込めた呼び方。日本で言う「さん」に近い感じでしょうか)のポスターが中央にドーンと!
インド独立の父とも言われる彼の「平等を実現する」という教えをお店で体現したいとの思いから、この店名を付けられたそうです。
「お客さんからお金をいただくのだから、その分最大限の美味しさで返したい」と店主のビィジェさんは語ります。
店内は、テーブル席とカウンター含む30席ほど。
どことなくスパイスの香りが漂うなか、スタッフのヒンディー語が飛び交い、壁にはヒンドゥーの神様が飾られていたり。あぁまたインドへ誘われてしまったのね…。といったところでビィジェさんオススメのカレーが登場~。
ビィジェさんオススメのカレーとは?
本日は、開店以来不動の人気を誇るバターチキンカレーのランチセット(日曜限定)を。
バターチキンカレーは「日替わりランチ」として毎週日曜に登場。もちろん単品でいつでも頼めますが、ランチはお得とあって日曜日の昼時はかなり混雑するそう。リピーター率ナンバーワンだそうです!
はい、美味しい!!!!!
ガラムマサラやシナモンなど約10種のスパイスとたっぷりのバター、生クリームが濃厚且つまろやかな味わいを醸しています。スパイスが軽やかさを演出し、重たさを全く感じさせない。
鶏肉もしっとりとやわらかく、濃厚なルゥと馴染んで美味。これはスプーンが止まりません!
舌触りマイルドで優しいので辛さに弱い方にもオススメです。
辛さは甘口〜大大辛まで5段階で選べるので、辛いのが好きな方は是非レベルアップを。
作り方は企業秘密だそう! 残念!!!
ところで、インドのカレーは日本のように煮込まずに、その場でスパイスを調合してサッと作るのがほとんどなんですよね。なぜなんだろう。煮込みすぎるとスパイスの風味が飛んでしまうから? 知っている方は教えてください! 次回、インドの方に会ったらお聞きしたいと思います。
特大サイズのナンはもっちりふわふわ。こちらも注文ごとにタンドール窯で焼いてくれるので出来たてが味わえます。
ちなみにチーズを挟んだ「チーズナン」も人気とか。今回は満腹で頼めなかったので次回チャレンジ!
本場の味と雰囲気が楽しめるガンディ
ガンディのオープンは遡ること20余年前。
メニューは北インド料理が中心。使用するスパイスは全てインドから仕入れ、スタッフも全員インド人と本場力100%です。
ビィジェさんはお父さんに料理を師事。最近、世代交代されたようで、その秘伝の味わいを継承しています。
16際でお父さんと来日されたビィジェさん。もともと、インドはリシケシ出身だそう。リシケシは、首都デリーから北へ約280㎞、ガンジス川上流にあるヒンドゥー教の聖地です。
町ではオレンジ色の衣装をまとった修行者サドゥーの姿が多く見られます。
ヨガの聖地としても名高く、その修業場所であるアシュラムが至るところに点在、かつてビートルズが滞在したアシュラムも残っています。
ガンジス川と言えば、不衛生なイメージを持つ方も多いと思いますが、リシケシのガンジス川はヒマラヤの麓、上流とあって透明度が高く非常に澄んでいるんです。
神々の山ヒマラヤの大自然とガンジスの清流に包まれてリラ〜ックス、ついつい3カ月ほど滞在してしまったんですよね私。すいません、つい熱くなってしまい長文に。
ガンディでしか食べられないカレーも
話を戻して……
ガンディオープン当時、船橋界隈にはインド料理屋はほとんどなく、瞬く間に人気店へ。料理の腕はもちろんのこと、メニューの多さもスゴイんです。
なんと、カレーだけで約40種!
サモサなどのスナック、ドリンクなどその他のメニューも実に豊富です。
中でも、船橋ではガンディでしか食べられないというカレーも幾つか。そのうちの一つがこちら↓
チキンビンダルです。
これ、日本で食べられること自体珍しいですよ。長らくポルトガルの植民地であったことから、その影響を色濃く残すインド西部の町ゴアの名物料理です。カレーなのにポルトガルがルーツという不思議な一品。
インドは地方によって趣の異なるカレーが食べられるのも魅力です。
ガラムマサラやクローブ、チリペッパーなど約10種のスパイスと唐辛子、玉ねぎ、カシューナッツ、ヨーグルトなどが混ざり合い、ニンニクとショウガがガツンと効いた大辛カレー!
旨すぎます!!!
デフォルトで結構辛いので、苦手な方は辛さレベルを落としてみても◎ ただ、このカレーの醍醐味は辛さなので、是非そのまま味わって欲しいですね。
そしてコチラも(今回食べられなかったですが)↓
毎週金曜日に登場する10食限定のダム ビリヤニ。
「インドの料理にはインドの米が一番合う」と、バスマティライスを使用。日本米のような粘り気がなくパラパラで上品な香りが特徴の「香り米」と言われるものです。
このビリヤニは、低温でじっくり時間をかけて炊き込むことで、肉とスパイスの旨味がライスにしっかりと染み込んだ逸品。チキン、マトンなど具材は週代わり。初登場した1年半前から、毎週食べにくる方もいるそうです。ちなみに、ライタとはヨーグルトのサラダ。
カレーは究極の健康食 !?
「スパイスはとにかく健康にいいんです。カレーもアーユルヴェーダに基づいているから」とビィジェさん。
アーユルヴェーダとは、インドの伝承医学。スパイスをふんだんに使うインドの食文化は、体作りとも強く結びついているといいます。
その効果は……
ターメリック → 肝機能を高める
クミン → 消化機能を促進、解毒作用
コリアンダー →新陳代謝を活性化
クローブ → 胃腸の働きを高める などなどなど!
ビィジェさん的には、カレーのお供にはチャパティがオススメだそう。
小麦の全粒粉と水だけで作るのでビタミンやミネラル、食物繊維が豊富。北インドでは一般的な主食です。
ちなみにナンは、もともと宮廷料理であり一般家庭には贅沢品。インドでナンを食べている人、全く見ませんでした。
スパイス効果もあってか、ガンディはオープンから20余年、年中無休で元気に営業されているそう!!(スタッフはシフトでちゃんとお休みしています。ご安心を)
この暑い夏、体調不良の時こそカレーがオススメです!
さぁみんなでナイスカレー!
ガンディ
住所/千葉県船橋市本町4-42-4
TEL/047-424-5036
営業時間/11:00〜14:30、17:00〜22:00
定休日/無休
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