2018-09-13
「今昔物語」白井 〜冨士南園の灌漑施設
写真で見比べてみる“地元”の今と昔の風景を紹介している連載コーナー「今昔物語」。
今回のテーマは、「白井の冨士南園の灌漑施設」です。

昔の写真(1960年ころ)*写真提供:白井市郷土資料館
昭和34年(1959)に完成した灌漑(かんがい)施設。
戦時中、マレーシアでゴム栽培に従事した日本人が、内地引き揚げ後に冨士に入植して農地を開拓しました。
深さ110mの井戸を掘り、その横に施設を造り、干ばつ時には水を汲み上げてスプリンクラーで水を配布していました。
写真でも、井戸に差し込まれたポンプが確認できますね。
現在の写真と見比べてみましょう

現在の写真(白井市冨士226)
閑静な住宅街の、交差点の角に突如姿を現す施設。
黄色の外観はかなり目立ちますが、本体は当時のままのようですね。
一帯が住宅地になり、畑が激減してしまった現在では、中の施設は使われないまま放置されています。
また、小屋の前には「開墾の碑」が建立されています。
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