初富駅の「らーめん紗々」で店主の優しさが込められた極上の1杯を堪能!
梅雨が明けて、一気にムシムシした気候になりましたね。アスリートとしては熱中症やら脱水やらに注意したいと思います。ただの水でなく塩分も含んだ水分を摂って暑い夏を乗り越えてください・・・え??何飲めば良いかって??
もちろん塩分と言えばラーメンのスープでしょう!
暑中お見舞い申し上げるタイミングで、ブリックス濃度の効いた話をする自称日本一ラーメンを食べるアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。
今回は暑い夏を乗り越える為に初富駅にライドオンしてみました。
場所
新京成電鉄「初富駅」を降りてイトーヨーカドー前を走る県道8号線(通称:船取線)を横断した先の並行した道路沿いに「紗々」はあります。県道からは見えにくいものの、駅前なのでアクセスは抜群ですね。
落ち着いた雰囲気の店構えで、オープン以来・・着実にリピーターを増やしていると聞いています。実は冊子の時にイヨリ編集長が取材しているんですね~。以来編集長も足しげく通うお店だとか。
店内・メニュー
店内は「和」の雰囲気でお店の外観同様に落ち着いた雰囲気ですね。カウンター4席・座敷が4席×2の合計12席になります。
メニューは「らーめん」「つけめん」「らーめん 白」「塩つけめん」の他に色々な限定メニューも存在します。
ここは基本メニューの「らーめん」に加えて暑い夏の取材を乗り越える為(?)に「全部増し」をトッピング。
加えて、厨房の中に見えたチャーシュー炙り用の七輪に気づいた・・いや、鎌ケ谷船橋あたり月間20万PV達成を記念して「チャーシュー丼」もチョイスします。
店主の福真さんに一番人気を聞くと「まあ基本は醤油なんですけど、お客さんの好みで変わりますね。毎回違うメニューを頼む人もいますよ。」とのこと。どのメニューもクオリティー高い予感がします。余談ですが、たまたまですが・・毎回違うメニューを頼む人はイチバの幼馴染の某整備士でした。
調理
店主の福真さんにお願いして、調理を見学させて頂きました。
スープは動物系と魚介系・・ゲンコツ・鶏ガラ・丸鶏・・それに「内緒が一つ」・・に加えて鯖節メインで※枯節・煮干し、仕上げに鰹節を使うそうです。所謂、豚骨魚介系になりますが・・・スープを2つの寸胴で分けて作り、後で合わせる「Wスープ」ではなく1つの寸胴で作るそうです。
説明しよう!枯節(かれぶし)とは魚の内臓部分を取り除いて煮て・骨を砕き・燻し・乾燥させた「荒節」にカビ付けした物の事だ!荒節の表面を削って2回以上カビをつけてから乾燥をさせた物が「枯節」と言う。ちなみに乾燥とカビ付けを繰り返して熟成させた物を「本枯節」と言うのだ。荒節に比べると魚特有の臭みや尖りがないので上品な旨味が出るのだ。「枯れ」と言うと古く劣化したイメージがあるが、枯れるほどに上品な味が出る所は年齢を追うごとに上品かつ尖りがなくなってきているイチバに似ていると常々感じている(自分調べ)
実食
完成されたビジュアルを見て、イチバのテンションはマッスルになります。一つ一つの具の完成度が高い事が一目で分かりますね。
スープは「豚骨魚介系」になりますが、所謂・・この系統に多い「ドロ系」でなく上品に旨味を丁寧に抽出したものです。スープの枠組みにかなり高い次元の調整力を感じます。
一口目に魚介の旨味をパワフルに感じます。メインは節系の筋の通った酸味のある旨味ですが、後味に油や塩分などの余韻はなく潔く消えます。素材の良さもはっきりと分かるので、技術も素材も極上です。
麺は菅野製麺の中ストレートで、加水率は高めです。スープの影響もありますが、上品でモチモチ感があり、スープの馴染みや持ち上げも良いですね。
具は海苔・ホウレン草・ネギ・メンマ・味玉・チャーシューですが、まずは炭火で炙った極上の肩ロースチャーシューが特筆レベルです。加えて、味玉の旨味の浸透具合が相当ですね・・。
これでは終わらない紗々の楽しみ方
汁完しました・・えぇ、汁完しましたが、お次は「チャーシュー丼」があります。
ラーメンで食べた超極々上のチャーシューが丼になったと言ったら・・・そりゃあもう!!
ただチャーシューをご飯の上に乗せるだけの品ではなく、タケノコ・ホウレン草・ほぐしチャーシューも含めた2パターンのチャーシューが丼に収まっている極上の丼ですね。
「良かったらこれもどうぞ!(神)」
何と、自家製甘酒を食後に持ってきてくれました(感謝)。
冷たい甘酒は口当たりが上品に甘く、後味は潔いですね。これはまさに飲むスイーツ!!!
ビタミンB1を多く含む甘酒は夏バテ防止にも最高ですね。ス――――っと口に入るので、疲れている時程オススメできます(イチバ推奨)
ささささらに!!!!「半分ぐらいですが」と自家製の杏仁豆腐が出てきました。
「半分」と、言いながら・・・普通のお店の1人前ぐらいある!!!これが¥130-(取材時)とはっっ!!1
杏仁豆腐は寒天の様なプリプリの食感とトロトロの食感がありますが、こちらは後者!!杏仁の香りとトロトロの下の上でとろける食感が食後の下をクーリングダウンしてくれます。
今回イチバの食べたラーメン→チャーシュー丼→甘酒→杏仁豆腐で極上コース料理みたいですね。
全てに言えることですが、完成度・後味の良さが特筆レベルですね。旨いと言うだけでなく、体に自然に馴染むような感覚がレベルの高さを感じさせます。
お店のこと
店主の福真さんにお話をお伺いしました。
福真さんは浦安生まれの鎌ケ谷育ち。お店の近くで育った地元っ子ですね。高校卒業後は大学に進学しましたが、経済学部だったそうです。
「学生の頃から将来はステーキ屋や焼き肉屋をやりたいと言う夢があったんですよ。あの頃は本気で勉強していたなぁ」と言われ、極上チャーシューの技術はその頃の知識がヒントになったそうです。ちなみにメニューの「やきそば」は親戚が富士宮に住んでいる事からヒントを得たとか。
「大学卒業後は通関の仕事を経て、家業も手伝っていました。その後は9年程、広告の仕事をやっていたんです。その頃はラーメン食べ歩きましたね。」
でも、何故ラーメン屋に??
「広告の仕事を辞めるタイミングで知り合いが”ラーメン屋やるから、やらないか?”って言ってきたんです。」そのお店は今は無き江戸川区の人気店「魁」だったそうです。
「魁」でラーメン作りを学び、やがて独立することに。独立に当たっては、自分が納得のいく味ができるまで何度も試行錯誤し、オリジナルの味を作りあげたそうです。こうして2013年1月に「紗々」がオープンしました。
「スープとカエシのバランス合わなかったりで納得のいく味ができるまで詰めたので、オープンが遅れました。知り合いには”お店の準備期間長いなぁ~”って言われましたね。」
味に妥協しない福真さんらしいエピソードですね。
「オープンしてから、知らないうちに限定メニューが増えてしまって・・・一人でやってるので本当はメニューを絞ったほうが効率的なのですが…減らそうにも、食べたがるお客さんいて減らせないんです。」どのメニューもファンがいる=どのメニューも完成度が高いということの表れですね。
食べて思ったのは身体に染み込んでいく優しいラーメンと言う印象があります・・・
「身体に優しいけど濃いと言う味を目指して作りました。油を多くすれば濃厚になりますが、その分塩味を感じにくくなるので、どうしても塩分が高くなる。でも逆に油を少なくすると塩分も自然に落とす事になるんです。その分濃厚さは素材でしっかり出す。なかなか難しいバランスなんですけどね」
優しい味とはいえ物足りなさは皆無、むしろしっかり素材の旨味を感じられる濃厚さがあり、まさに福真さんの人柄が表れているようなラーメンでした。
マッスルコメント
紗々の身体に優しいラーメンを食べて・・・・優しくオブリーク・ツイスト!!!
らーめん紗々
住所/鎌ケ谷市初富本町2-1-1
TEL/047-767-1761
営業時間/11:30~14:00 18:30~翌0:45
定休日/日曜・祝日
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