【閉店】鎌ケ谷で創業30年のパン屋「ピエロ」で名物のミソゴマクッキーとコッペパンをいただく
追記:こちらの店舗は閉店しました
鎌ケ谷小学校の隣にあるパン屋さん「ピエロ」をご存知でしょうか?
鎌ケ谷に住む人なら知らない人はいないでしょう、創業30年を超える街のパン屋さんです。
場所
鎌ケ谷小学校の隣にあります。
新鎌ケ谷方面464号線からは、ローソン横の路地を入り踏切超えて突き当たり。
初富方面57号線からは伊勢屋の横の路地を入って郵便局の斜め向かい、鎌ケ谷小学校の隣にあります。
店内
広々とした店内ですが、パンはそんなにたくさん並んではいません。
聞くと人気なのは食パンですが基本的に予約制で、余ったら店頭にもならぶそうです。
あとはコッペパンを注文する人が多く、注文を受けてから中身を塗るスタイルです。
ピエロの品揃えがすごい
さすが店名にピエロとつくだけあって、店内にはピエロの置物や飾りなどピエロ関連の展示物がたくさん並んでいました。
ところでなんでピエロなのでしょう?
お店のこと
というわけで店主の内田さんにお話をうかがいました。
ピエロは1988年11月にオープンして30年がたちました。
内田さんはお兄さんが越谷でパン屋をやっていて、そこで一緒に働きパン作りを覚えやがて独立し、越谷で4年、高根で2年お店をやってからここ鎌ケ谷に移転してきました。
22歳の時に結婚した妻の信子さんと二人三脚でお店をやってきました。17年間子供に恵まれませんでしたが、この鎌ケ谷のお店を始めて待望の第一子を授かり、続いて第二子と二人の子供に恵まれました。
しかし16年前、長男が10歳の時に信子さんがくも膜下出血で亡くなってしまいます。
そこから男手一つでパン屋を続けながら小学生の息子2人を育てました。
「とにかく急だったこともあって、泣いてる暇がなかったんよね。子供を養っていかなきゃいけないから毎日パンを焼き続けた。でもパンを作りながら無意識にボロボロと涙が出て来るんだよね。だから当時のパンはちょっとしょっぱかったんじゃないかな(笑)」と語る内田さん。
それまで子育てや家事は信子さんに任せっきりでしたが、亡くなったあとは子供としっかり向き合ったそうです。
妻が残してくれた味
名物となっているミソゴマクッキーは信子さんが考案したもので、料理好きの奥さんが遊びで作って見たところ意外にも美味しかったので商品にしたのだそう。
店名のピエロも、信子さんがピエロが大好きだったことに由来していて、店内に飾られているピエロの置物や人形は全て奥さんと一緒に集めたものだそうです。
二人の息子を大学に入れた時に、子育てが終わったと肩の荷が降りてお店をやめようかと考えたこともあったと言います。
「でも妻が残してくれた味やこのお店を無くしてしまうのは寂しかったし、何よりもいつも買いに来てくれるお客さんのために、大変だった時に応援してくれた人々のためにも辞められないなと。これからも体力が続く限り続けていきたいですね」と語る内田さん。
昔ほど数は作らないが、その分手間暇かけて作るという食パンやコッペパンは今でも常連さんを惹きつけている。
ちなみに食パンは市内の有名カフェにもおろしているそうです。
実食
というわけでミソゴマクッキー、コッペパン、サンドイッチを持ち帰って食べてみました。
コッペパンは中のクリームがこれでもかというほどたっぷり塗られていました。ちなみに「マシマシで!」とコールすればもっと盛ってくれるそうです。
コッペパンもサンドイッチに使用されていた食パンもふわふわでモチっとしていてとても美味しいかったです。これはぜひトーストして食べてみたいですね。
ミソゴマクッキーはゴマ粒が練りこまれたほろほろのクッキーに甘じょっぱい味噌が塗られています。コーヒーや紅茶はもちろん、お茶にも合いそうなクッキーでした。
まさに鎌ケ谷のレジェンド店とも言えるピエロ。まだ行ったことがない人はぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか?
ピエロ
住所/鎌ケ谷市中央2-2-15
TEl/047-446-3143
営業時間/7:00〜18:00
定休日/不定休
↓地図はこちら
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