絶妙なバランスのカレーラーメン!「中華そば まるは」は常に新しさに挑み続ける!
先日最高気温34℃の時に、「イチバさんはこんな暑い日にもラーメン食べるんですか?」と聞かれて「暑いからラーメンが旨いんじゃないですか!」と即答してドン引きされた・・自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。
今日はイヨリ編集長から「夏だしカレーでも食べませんか?」と言われて、船橋駅に降り立ちました。何故夏はカレーがOKでラーメンだとダメなのか(ダメではない)分かりませんが、カレー大好きなので深い事は考えずに来ました。
場所
場所は船橋駅と京成船橋駅の両方から徒歩圏内ですが、京成船橋駅の方が近いですね。
駅前通りを市役所方面へ進み、「仲通り商店街」のある左側の路地を進みます。何度通ってもディープで味のある路地裏ですね。
商店街を抜けた先の通りを右折して「山口横丁」を進むと左手に見えてきます。
黄色と黒のイメージカラーからはG系を連想させますが、よく見ると「カレーラーメン」を前面に出しています。・・・カレー??カレーと言えば・・・。
「今日はイナバさんはいませんよ。」と編集長。本日はコラボでなくピンでのカレー取材になります。
店内・メニュー
店内は厨房を広くとった作りでカウンター9席・テーブル8席の計17席です。
券売機を見ると、上からカレーラーメン・カレーライス・中華そば・つけそばの順にラインナップされているので左上の「カレー肉ラーメン」をポチします。
カレーラーメンは初めての取材なのですが、実はカレーラーメンは※千葉県が発祥の説があると言うのは意外に知られていません。
そんな千葉県でカレーラーメンと言われると、期待でワクワクマッスルになります。
ちなみにカレーライスに手を出そうと一瞬考えましたが、そこはカレー部の部長にお任せしようと手を引っ込めました。
説明しよう!!カレーラーメンの発祥については複数個所の説が挙げられる。①新潟県三条市説は三条市の「東京亭」の店主が戦前に東京の向島の食堂から持ち帰り、70年もの歴史があったと言う。現在も新潟県のご当地ラーメンと言われることもある。②北海道苫小牧市説は苫小牧市の「味の大王」が1965年に札幌味噌ラーメンに対抗するために始めたと言われる。現在も苫小牧や室蘭ではカレーラーメンが盛んである。③千葉県香取市発祥説は、1955年に開店した「実之和食堂(閉店)」が開店時からカレーラーメンを作ったという事。イチバは元々はカレーうどんやカレー南蛮などのメニューが存在したことから、どこが発祥と言う訳でなく・・各地で自然派生したと思っている。予断だが、香取市発祥説の影響なのか・・千葉県の我孫子市付近にカレーラーメンを出す中華料理店が多いので、いつかは調べたいと企んでいる。
調理
店長の小松さんにお願いして調理風景を見学させて頂きました。
「出汁は豚肉・煮干し・もみじでとります。約7時間程かけてつくりますね。」と、小松さん。
実食
まずは、カレー×魚介×バラ肉と言う組み合わせに一種の安心感を覚えます・・・だって美味いに決まってるじゃん!!!
スープは香りから煮干しの心地良さを感じ、その上にカレーが乗っている印象です。一口目は動物系の厚みの上に煮干しの旨みが感じられます。一瞬遅れてカレーのスパイスが口の中に広がります。
まず驚いたのは、カレーという香りも味も強い素材に全てを消されずに煮干しが共存している事です。煮干しとカレーのパワーバランスが5:5に近いので、ラーメンとして仕上がっています。ちなみに千葉県のカレーラーメン発祥の「実之和食堂」はカレーうどんを原型にしたであろうダシ×トロ系でしたが、こちらはラーメンが原型になっているサラリ系ですね。
次に驚いたのは、これだけ強い煮干しなのにエグ味が皆無と言う事です。これは出汁だけでなく煮干し油を上手く使っているからでしょうか??心地よい旨味ですね。
麺は札幌に本社を持ち、東京にも工場を持つカネジン食品製の特注麺です。
喜多方ラーメンを思わせるウェーブがかった多加水の太平打ち麺です。モチモチ感が非常に強く、麺の主張も強いのでカレーに負けないですね。
「実は麺にタピオカが入っているんです」と。た、、、タピオカ??このモチモチ食感はタピオカの効果もあったんですね!びっくりです!
はっきり言ってドンピシャにハマっています。個人的にはこの麺以外考えられない相性ですね。美味いです。
具はカレーにピシャリなバラ肉がたっぷり!!カレースープと麺とも自然に馴染むだけでなく、スープの味をまとってライスのお供に最高です。
他には葱2種もですが、以前当サイトでも記事にした西船橋の小松菜農家「ひらの農園」で作られている小松菜を使用しています。シャキシャキと歯切れ良くカレースープにもよく合っています。
「まるは」のコンセプトの一つである「地産地消」が随所に現れています。
かなり完成度の高いカレーラーメンですね。
イチバは勢い余って汁完しましたが、残ったスープにライスを入れて食べるのも絶対オススメです!!
お店のこと
極上のカレーラーメンを作った小松さんにお話をお伺いしました。
小松さんは鹿児島県出身で、父が教員だった事もあり転勤で長野など地方を転々とし、高校から東京に来たそうです。その後はIT系の企業に就職したそうです。
「その後は縁あって船橋に住む事になって、もともと料理が好きだったこともあって“まるは極(京成船橋駅)”にアルバイトで入りました。そこでお店を統括していた橋本さんに出会いラーメン作りの面白さを学びました。」
過去、色々な「まるは」出身の方を取材する中で聞く名前「橋本さん」。この「まるは極」でもその人柄とラーメン作りでスタッフの信頼も厚かったそうです。
「アルバイトから入りましたがラーメン作りが面白くなって結局そのまま社員になりました。その後は”海老そば まるは(京成船橋)”の店長になり、”六代目まるは極(西船橋)”の店長・・そして”中華そば まるは”を任されています。今は複数店舗を見て回っていますね。」
IT系出身の小松さん、ラーメン作りが性に合ったのですね。現在は「まるは」の複数店舗を見て回る立場にいるそうです。
この場所は以前は「牛」をコンセプトにした「牛そば まるは」でした。ちなみにこの牛そばはもともと“case-K(レポ15参照)”の北里さんが作ったラーメンなのだそうです。
市場の変動で牛の仕入れが安定しないことから、庶民的な価格の煮干し系の中華そばをメインにした「中華そば まるは」に2018年6月リニューアルオープンします。
その後カレーラーメンが前面に出てくるようになったのは何故なのでしょうか?
「このお店は実験的な店舗でもあるので色々なラーメンを常に試作してるんです。私がカレー好きなのでカレーを作って、もともとあった煮干し系のスープに合わせてみたら、これがバッチリ合ったんですね。そこからスパイスの配合などさらに詰めていってカレーラーメンが完成しました。」
それにしてもカレーも自らスパイスの配合などを研究して作るというのだから、その探究心には驚くばかり。新作を作るときには素材の原価、仕入れの安定性などを考慮して作るという小松さん。IT系出身ならではの合理的なアプローチと、ラーメン作りのセンスから今後また色々なラーメンが生まれてくるのでしょうね。
マッスルコメント
カレーラーメンのスープにも負けないボディー作りに励む為に体幹補強マッスル!!
中華そば まるは
住所/船橋市本町4-38-22
TEL/047-409-7066
営業時間/11:00~15:00 18:00~24:00
定休日/火曜
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