五香の街中で出会った超ハイレベルな担々麺と餃子に心震える!「豚粉屋」
皆さん如何お過ごしでしょうか??先日、「むどう(レポ45)」の里さんから「五香の豚粉屋に行ってみて下さい」と言われて、あの里さんが言うならと期待超マッスルで「豚粉屋(ぶたごや)」に来てみました。そんな、いつでもラーメンの情報Welcomeな自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。
そんな訳で今回は五香駅の商店街で営業する「豚粉屋(ぶたごや)」を取材します!!
場所
最寄り駅は新京成電鉄「五香駅」で、五香駅東口商店街を抜けて県道57号線を横断。その後に松戸東自動車学校に向かう途中の商店街の中にあります。
比較的新しいお店ですが、年季の入った商店街に溶け込むような外観で・・・これは名店の匂いがしますね~。
店内
店内は派手さが無く落ち着いた雰囲気で、テーブル4席×2・2席×1・カウンター3席の計13席です。厨房は奥にあります。
店内のPOPから点心に力を入れているという事が分かるので、中華料理出身でしょうか?
そうなると左上の法則で「担々麺」と「餃子」を迷いなくポチしました。しかし、点心を手作りと言うと・・かなりの職人の腕と予想されます。これは期待超マッスルですよ!!!!
調理
店主の佐藤さんにお願いして調理を見学させて頂きました。
「スープは豚骨ベースですね。背ガラ・ゲンコツ・豚足・・それに野菜・・ニンニク・生姜・葱・キャベツ・ニンジン・ジャガイモなどを使って、14時間程かけます。そのスープを1日寝かせて使います。」と佐藤さん。
「坦々麺用のタレは練り胡麻・芝麻醤・ラー油・調味料などが入ります。ラーメン用のカエシは3種の醤油・昆布・椎茸・三温糖・味りん・米酢などが入ります。」
レシピは細かく分量まで紙に記載されていて、仕事の丁寧さを感じます。
その後は丼を温めてからたっぷりの擦り胡麻・・四川山椒(花椒)・自家製肉味噌を投入します。辛さを選べますが、今回は「普通」でお願いしました。
スープを丼に入れて、慣れた手つきで麺を湯切り。肌色のスープにホウレン草・ひき肉・葱を盛り付け。ラー油と花椒を振りかけます。
ちなみに餃子は・・・・
「餃子はキャベツ・葱・生姜・玉葱に加えてネギの風味を移した自家製ラードを入れています。キャベツは絞らず食感を残すようにしています。1回で100個作るんですが、土日はそれを2回は作ったりします。」
こ、これは旨そうですね・・・・・。
実食
ビジュアルは「THE担々麺」ですね。彩り鮮やかで食欲を増進させます。
スープは一口目に胡麻の香ばしい香りが口の中に広がり、一瞬遅れて鼻に抜けるようなピリリとした辛味を感じます。自家製ラー油と花椒がかなり良い仕事をしていますね~。
一つの素材に頼り切ることなく、全体的に麻・辣・・それにコクのある香りのそれぞれが主役になろうと攻めの旨味を出しています。それでいて尖りがないので、高い完成度でのまとまり方を感じます。超がつく旨いスープですね。
麺は松戸市の佐藤製麺の中程度の太さでウェーブがかったもの。やや柔らかめの茹で加減で、スープへの絡みが抜群です。麺が胡麻の風味を持ち上げるのが心地よく、スープとの一体感を感じます。
他のラーメンと違い、スープで麺を食べさせるのではなく、麺の持ち上げによりスープを食べさせますね。挽肉やホウレンソウもスープに馴染んでいて、一体感を感じる具材です。
「まさかこのレベルの担々麺が町中で食べられるとは・・・。」正直イチバは驚きマッスルです。
同じく試食していた編集長も驚きを隠せない様です。
餃子のレベルも半端じゃない!
そして・・餃子・・・・
「ヤバイですね・・・これはレベル高すぎ高杉君ですよ。これお持ち帰り出来ますか?」と、いつも冷静な編集長が取り乱しているのを初めて見ました。
「生も焼きもあります。多い人で60個とか買って行くんですよ(笑)」と佐藤さん。編集長はこの日20個生でお持帰りしました。
野菜の旨味と肉の旨味、両者がお互いを邪魔する事なく手を取り合って、相乗効果で倍増した旨味が口の中に広がっていきます。味付けも絶妙で、調味料の尖った感じもない。もはや高級な中華料理店で食べるレベルの餃子。これは恐るべき旨さです。
担々麺もですが、全ての素材のいい所が引き出されまとまって一つの旨味を作り出しているという印象です。
お店のこと
店主の佐藤さんにお話をお伺いしました。
佐藤さんは千葉県船橋市出身で、県内の高校を卒業後は理系の大学に進学しました。
このマッスルラーメンレポで取材している中で意外と多い理系の店主。まさか、佐藤さんも理系の出身とは・・・。
「学生時代に船橋の居酒屋チェーンで3年半アルバイトをしていて、”料理って面白いなぁ~”って思いました。今でも当時のアルバイト仲間とは交流あります。」
その後、学生生活を終えてからは・・やりたい事を見つける為にフリーターを続けていたそうです。
「親には怒られましたね。で、やっぱり面白いと思った料理の道に進もうと調理の専門学校に1年通いました。そこでは和洋中に加えて選択授業があったので、中華を専攻しました。」
なぜ中華だったのか?振り返ってみると、小さい頃に家族でよく中華料理屋に行った時の印象がどこか心の中に残っていたのだと言います。ご自身では忘れていましたが、小学校時代に料理人を志していた事もあったそうで・・当時の作文には料理人としての夢が書かれていました。
「専門学校を卒業後に赤坂のANAホテル内にある”花梨”と言う中華料理に入りました。そこでは約10年間、点心を中心にやっていました。」
・・・なるほど餃子が美味い訳がわかりました。
レシピは自分なりにアレンジしているそうですが、ハイレベルな名店で働いていたこの時の経験が今に生きている訳ですね。
花梨の後にラーメンを勉強するために、家系ラーメン、京都ラーメンの店を経て、都内を代表する有名店でも3年間働きました。
その後、2019年5月に「豚粉屋」を五香にオープン。店名の由来は・・・
「メニューに豚と小麦粉を使っている事が由来なのですが、店名の響きからよくG系とか豚骨系に思われがちです(笑)。でもそういう既成のイメージや、どこどこの出身とか、そういう事は抜きにして単純に美味いと思ってもらえる、そんな町の中華料理屋さん的な立ち位置でいたいなと思ってます。」
餃子一つとっても冷凍せずに必ず毎日仕込むそうです。そのほうがラーメンと一緒にすぐ出せる(焼き時間が短くて済む)からだと言います。
普通であればロスや効率を考えて冷凍する餃子も、時間差で提供するのが嫌だからという理由で生にこだわる。担々麺に使う辣油、ゴマだれ、肉味噌も全て手作りで作る。それらを当たり前のこととしてやっている、この一つ一つがハイレベルな味を作り上げている礎になっているのですね。
結果として子供の頃に夢見た理想のお店に近づいているのかなとイチバは感じました。
お客さんから炒め物をやってくれというリクエストもあるそうだが、今はワンオペでそこまで手が回らないそうだ。ゆくゆくは炒め物や、テイクアウトもできるようなお店にできたらという構想もあるそう。「豚粉屋」の点心がテイクアウトで気軽に買える日もそう遠くないかもしれませんね。
マッスルコメント
花椒の様な痺れる振動トレーニングで目指せ最強インナーマッスル!!!
豚粉屋
住所/松戸市五香6-17-9
営業時間/11:00~14:00 17:00~22:00
定休日/月曜
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