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2019-12-03

パンにもアイスにもチキンにも!「海藻専門店 たまも」で海藻に秘められしポテンシャルに脱帽した件

こんにちは!

ライターのイナバです。今回は閑静な住宅地に佇むたまもへ行ってきました。

ここは、海藻の専門店! 

海藻と言われて海苔ワカメくらいしか思い浮かばないイナバですが、行ってみてビックリ。メニューのアレンジ力と豊富すぎる品揃えに、海藻の常識を覆されたのでした。

場所

新京成電鉄二和向台駅を降りて徒歩20分ほど。住宅街をずっと歩いて行くのですが、いろいろなお店が点在していて楽しい散歩となりました。

駅から徒歩20分と少し離れていますが、気になるお店がちょこちょこあって、図らずも楽しい散歩タイムに

ゴリラがいました

お店は、創業53年目を迎えた株式会社リアスの本社工場に隣接しています。ワカメ・昆布をメインに、日本全国の海藻を専門に製造卸をされている会社です。

目印は、わかめ餃子ののぼりやわかめソフト

店舗ヨコにある工場

餃子にもワカメ!

ソフトクリームにもワカメ! 気になります……

商品は300種類以上!

店内には、三陸産をメインとした全国各地の海藻に関する商品がズラリ。たまもオリジナルの商品をはじめ、調味料や飲料なども並び、その数、300種類以

そのほとんどが、国産&無添加です! 

まずは、錚々たるラインナップをご覧あれ。

奥の陳列棚には「上手にダシをとる!」などのジャンル別に海藻類や調味料が並ぶ

お味噌やジャムも

今にも磯の香りが漂ってきそうです

ひじき類だけでこんなにある

北海道の郷土料理・松前漬けなども。一つ一つに味わいやオススメの用途などが書かれているから分かりやすい

するめ、ヨーグルト、焼き芋なども!

これが「わかめ餃子」。具材はもちろん皮も国産小麦粉を使用

一言に昆布と言ってもその種類と用途はさまざまなんですねぇ

ポン酢やドレッシングにも昆布!

石鹸にもわかめ!

生産者との絆が生んだ看板商品

生産者から直接仕入れて製造販売をしている商品も多く、その代表格とも言えるのが絆わかめです。

「ドトールコーヒー船橋南口店オーナーであり、船橋コーヒータウン化計画発起人である梶真佐巳さんが繋いでくれた縁で生まれた商品なんです。梶さんが、2011年の東日本大震災後にボランティアとして活動されていた際に、現地の漁師さんから『直接取引きできるところを探している』と相談があった。それでうちに声がかかったんですね。」(たまも・高橋さん)

高橋さん(左)は、メニュー開発から食べ方の提案まで行う海藻のスペシャリスト

絆わかめの産地である宮城県石巻市の十三浜は、わかめや昆布の好漁場として知られています。荒波にもまれて育つため、プリッとした食感とシャキッとした噛みごたえが特徴。肉厚でやわらかい〜。

塩分濃度を抑えることで必要以上に縮まないため、生わかめに近い感覚で楽しめる。生産者の顔も見えるから安心ですよね

わかめの旬は1月下旬〜4月上旬頃。この時期には「ぜひで食べて欲しい」と高橋さん。獲れたてが三陸から直送されるので鮮度抜群です!

「しゃぶしゃぶにして、ポン酢などでいただくのがおすすめです。サッと湯にくぐらせるだけで、鮮やかな緑色に変化するんです。やわらかくもシャキシャキした歯ごたえが楽しめます」(高橋さん)

旬モノであり、賞味期限が短いゆえ市場にはあまり出回らない貴重な生ワカメ! こちらは予約必須なのでお忘れなく。

何にでも海藻をからめます

こちらのお店で忘れてはならないのがお惣菜

「どんな料理にも必ず海藻を入れています」(高橋さん)

例えば、お弁当にはひじきや昆布の煮物はもちろん、キーマカレーに切り昆布を入れたり。夏場に登場する「うな重」のタレには、羅臼昆布と日高昆布を漬け込んでいたり(しかも3度ぬりして丁寧に焼き上げる)。

クリスマスのローストチキンももちろん海藻アレンジされてます。

羅臼昆布の出汁をきかせた醤油ベースのタレにじっくり1〜2日ほど漬け込んで旨みを凝縮させた昆布醤油ローストチキンと、素干しわかめをブレンドした岩塩と香草&ガーリックをまぶし、シチリア産エクストラバージンオリーブオイルに漬け込んだわかめ塩ローストチキンの2種。素干しわかめをブレンドすることで、よりまろやかな味わいになり素材の味わいが引き立つそう。いずれも千葉県産錦爽どり使用で1本580円+税。予約受付中ですよ〜!

日替わり弁当640円はメインが肉と魚から選べます。おにぎりや揚げ物などもアリ。取材中もひっきりなしにお客さんが来店しお弁当や惣菜を購入していきました

宮城県産牡蠣使用の、ミルキーカキ天丼600円。この紅生姜も自家製! 丼ものも日替わりです

奥に見えるのはおでん494円

もちろんすべて手作りで無添加!

お弁当に使う梅干しまで自家製というこだわりよう。皆さんでヘタ取りをして屋上に干して作られているそうです。

週に2回、パンも登場します。もちろん、海藻入ってます。

天然酵母あらめ食パン300円

雑誌『BRUTUS』でも取り上げられたこちらのパンは、昆布の仲間であるあらめが練りこまれています。 そのほか、北海道産の小麦粉や白神山地で採取された酵母、喜界島産のきびざらめなど厳選素材を使用。

トーストしていただいたのですが、外側はサクっと中はしっとりふわふわ。海藻の存在感は強くないので、苦手な方でも美味しくいただけます♡ 甘みがあっておいしい〜

ミネラルも摂れてうれしい

アイスクリームにもわかめ入ってます

老若男女に人気なのが、わかめソフトクリーム

こちらは、乾燥わかめを練りこんだソフトクリームに、素干しわかめの粉末がかかっています。ちょっとこの写真だと分かりづらいのですが、ほんのり緑色(海藻色)を帯びています。

ここでは、放課後に女子高生がワカメソフトクリームを食べながら談笑しているという珍しい光景が見られるそう(笑)。パンケーキでもクレープでもない、わかめソフトです。

わかめソフトクリーム250円。ボリュームあります

いただきます…..ふむふむ。ワカメの味は……

あ! ほんのりする! とくに素干しわかめ粉末の塩味がアクセントになる。ふつうに美味しい(笑)

海藻を使ったレシピを提案

「海藻の魅力をもっと伝えたい」と、店内にはレシピも用意されています。「塩昆布大豆パスタ」や「松前キムチ」、「わかめのナムル」など、いずれも簡単なものばかりだからチャレンジしやすい。正直、わかめはお味噌汁に入れるくらいしか頭になかったので、こんなにアレンジできるんだなぁとビックリしました。

工場では、随時工場見学も受付中(10名以上)。座学+見学で、海藻御膳のフルコース付きです。そのほか、各種イベントを催したりと精力的に活動されているたまもさん。

海藻が持つ可能性を知り、今まであまり構ってあげられなかった海藻に申し訳ない気持ちになりました。まずは塩昆布パスタ、作ってみよう。

本当に素晴らしいラインナップなので、ぜひ皆さんも一度立ち寄ってみてください!

休日はバンド(G&Vo.)をやってるという高橋さん。ありがとうございました!

海藻専門店 たまも

住所/船橋市八木が谷1-40-1

TEL/047-447-1900

営業時間/10:00〜18:00(土曜、祝日は〜15:00)

定休日/日曜

↓地図はこちら

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