塚田駅前の沖縄?本場の味と雰囲気をリーズナブルに堪能できる沖縄居酒屋「いーちゃー村」
読者の方から情報提供がありました。
<情報>
塚田駅東口徒歩1分の沖縄居酒屋「いーちゃー村」というお店が先日リニューアルしていました。手作りDIY感満載で、塚田に引っ越してきてもうすぐで2年になりそうですが勇気がなくて入れません。行きつけの居酒屋が欲しいのですが、塚田の居酒屋はどこも入るのに勇気がいるので困ってます。潜入捜査していただきたいです
塚田のOLさん情報提供ありがとうございます。
気持ちわかります。初めて入る居酒屋って緊張しますよね。入ろうか入るまいかアレコレ考えながら店の周りをウロウロしたり…
実はこちらのお店、以前別の方からオススメしてもらっていましたがリニューアル前だったので保留になっていました。今回無事リニューアルも終わったので取材をさせていただくことに。
というわけで行ってきました。お店の名前は「いーちゃー村」です。
場所
塚田駅から徒歩1分、東口を出たら右へ歩いて突き当たりにあります。西口を出たら左へ、ローソン前にある1個目の小さな踏切を渡り少し歩いた右手にあります。
店内
リニューアルした店内はこんな感じ。コの字型の大きなカウンター席が16席、畳敷きのテーブル席が12席でとても広々としています。提灯が飾られていて現地の屋台っぽい雰囲気で、カウンター席も広いので一人でも気軽に入りやすいですね。
メニュー
フードメニューはこんな感じ。炒め物、揚げ物、肉料理、麺類、おつまみなど気になるメニューが満載!お値段もリーズナブルです。
ドリンクメニューはこんな感じ。ビールやサワーハイボールはもちろんですが、さすが沖縄居酒屋、泡盛が豊富です!
沖縄そばゲッティ?
さて色々気になるメニューがある中で一際目を引く「沖縄そばゲッティ」。
これは一体?店長の荻堂さんに聞いてみると
「それね〜。気になるでしょ?“つまみになる沖縄そば” うちのオリジナルだよ。まあとりあえず食べてみて」
そう言ってキッチンに入っていく荻堂さん。なにやら炒める音が聞こえる。
待つこと数分で出てきたのは
なるほど!沖縄そばの汁なしバージョンということか。
そしてさりげなく後ろに置かれたのはオリオンビールの生!!。
「沖縄そばって汁物だからどうしても〆になっちゃうでしょ。でもこれをつまみにして飲みたいというお客さんがいてね。それで作ったんですよ。“コーレーグースー”がピリッと効いててお酒に合うよ。オリオンの生も美味しいから飲んでってよ」
おお〜しっかり沖縄そばの味がする!
一口食べてびっくり!沖縄そばの味です。それもそのはずで、豚の頭、ソーキ、鶏ガラ、鰹節などをじっくり煮込んでとった出汁(沖縄そばで使うもの)を使って炒めているのだそうです。
具材は自家製のスーチカー(豚肉の塩漬け)と紅生姜、青ネギというシンプルな構成。
“コーレーグースー (島唐辛子の泡盛漬け)”を炒める時に使っているのでピリ辛でお酒に合いますね。辛さが足りない人は追加でかけてもOK!
これは本当におつまみとしても最適ですね。出汁が美味いので、汁ありの沖縄そばもきっと美味しいでしょう。
チラガー、豆腐ようもいただく
「沖縄そばゲッティ」を夢中になって食べていると、さらに店長オススメの料理が運ばれてきました。
〜チラガーって何ですか?〜
「チラガーは豚の顔の皮です。ニンニクの芽と玉ねぎと一緒に甘辛い醤油ベースの味付けで炒めてます。味が濃いので若者に人気なんですよ。これもビールに合うので、オリオンおかわり置いとくね〜」
クニュっとした食感、噛めば噛むほど旨味が出る!
顔の皮と聞いて結構匂いがするのかなと思いきや臭みは無くて、食感がクニュっとしていて、噛むと豚肉の旨味が出てとても美味しいです。味付けは濃いめなのでお酒のアテにもピッタリですが、ご飯のおかずで食べてもアリですね。
「豆腐ようって好きですか?もし苦手ならうちの“とうふよう”食べてみてください。ちょっとびっくりすると思いますよ」
豆腐よう…正直あんまり得意じゃないです。
それならば是非食べて欲しいということで出してくれたのがこちらの「豆腐よう」。
ちなみに知らない人のために、豆腐ようとは豆腐を麹菌と泡盛に漬けて熟成発酵させた発酵食品です。
一口食べてみてびっくり!めちゃ美味しい!
濃厚な大豆の風味と旨味をダイレクトに感じられます。麹と泡盛の上品な香りも残りすごく美味しいです。これは確かに今まで食べてきた豆腐ようの中でも一番美味しいかも。
それもそのはずで、こちら通常は高級料亭などにしか卸していない豆腐ようの製造元から友人の伝手で特別に仕入れているのだそう。
飲み過ぎ注意のゴーヤーサワー
これもぜひ飲んで欲しいと出されたのは名物ドリンクの「ゴーヤーサワー」
ちょっとフルーティーな樽サワーに、ゴーヤーの爽やかな風味と苦味が絶妙なアクセント!
ゴーヤーは焼酎と一緒にミキサーにかけたものを入れています。爽やかなのでスイスイ飲めるけど普通のサワーより度数は高めなので飲み過ぎると足元をすくわれるかも(笑)
お店のこと
店長の荻堂さんにお店のことを伺いました。
荻堂さんは沖縄県普天間の出身で、高校を卒業して興味のあった料理の道へ進むべく、上京し鎌倉で寿司屋の修行を始めました。
2年ほど働いた時に、お父さんが沖縄を出て船橋市塚田で会社(建設業)を立ち上げることになり、そちらを手伝うことになります。それから17年塚田で父の建設会社を手伝いました。その後お父さんが体を壊して会社をたたむことになります。
そこで塚田で暮らしていて「居酒屋が少ない」と感じていた荻堂さんは、この地で飲食店を開くことを決意し、2013年2月に「イーチャークラブ」という沖縄料理とお酒が楽しめるコンセプトの“琉球バー”をオープンしました。2年ほど前に店名を「いーちゃー村」に変えました。
その理由を聞いてみると
「イーチャーという名前のせいか、女の子とイチャイチャする場所だという噂が流れているというのを聞いて変えました。確かに以前の店内はBARっぽいコンセプトだったので間違えやすかったのかもね。今は店内も改装してどっからどうみても居酒屋のレイアウトに変えたので今度は間違えないと思いますよ(笑)」とのこと。
ちなみに「いーちゃー」とは沖縄の言葉で「酔っ払い」という意味です。
オリジナリティを追求
料理が好きな荻堂さんは、お客さんの要望をもとに新メニューを次々に開発していきました。
その根底にあるのは「人と違うものを作りたい」という思いから。
「沖縄そばゲッティも、沖縄そばをつまみで食べたいという要望から生まれました。お客さんが求めるものを形にしていくのはとても楽しいんですよ。でもそうこうしているうちに、裏メニューが色々増えすぎて収集つかなくなってきたので、リニューアルを機に少しメニューは整理しました。お客さんに怒られましたけど(笑)」と語る荻堂さん。
現在メニューにはないが「ふんわりまとちん焼き」というソーメンチャンプルーの卵とじが人気メニューだったのですが今は無くなってしまいました。残念がる人も多くそのうち復活させようか迷っているとかいないとか。
当初は本場にならってボリューム満点に料理を提供していましたが、お客さんから「色々食べたいのに量が多すぎて食べれない」と怒られて適量にし、その分値段をリーズナブルにしたのだと言います。これは島人(シマンチュ)ならぬ呑人(ノミンチュ)には嬉しいですね〜。
こうしてお客さんのニーズに応えながら色々と変化していき今年で5年が経ちます。
話を聞いていて、本当にお客さんと一緒にお店を作ってきたのだなあと感じました。
お値段もリーズナブルで、料理はこだわった本場の味。店内も改装して利用しやすくなっています。
まだ行ったことがない人は、是非一度飲みに行ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに11月から昼営業も始めるそうなので、絶品の沖縄そばがランチで食べれるかも!要チェックや!
いーちゃー村
住所/船橋市北本町2-44-12 第3金子ビルB-2
TEL/047-422-0400
営業時間/(平日)16:00〜翌2:00 (金・土)16:00〜翌3:00 (月)16:00〜24:00
定休日/火曜日
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