toggle
2019-02-24

宇宙でここだけ!?“コーヒーのお茶漬け”とは??二和向台のカフェ「珈琲茶房 光香」

読者の方から情報提供がありました。

<情報>

二和向台の駅近くに珈琲茶房 光香というお店がありました。メニューにはカフェ漬けセットというコーヒーで食べるお茶漬けがあってすごい気になっています。コーヒーとお茶漬の味が気になるのでレポお願いします!

情報提供ありがとうございます。

皆さんも新店、閉店、気になるお店、オススメのお店、街の疑問などなどありましたら「情報提供フォーム」よりどしどしお寄せください!

情報提供フォームはこちら

 

コーヒーで食べるお茶漬け…キ・ニ・ナ・ル

果たしてどんな味なんでしょうか?早速取材させていただくことにしました。

お店の名前は「珈琲茶房 光香」です

 

場所

二和向台駅を出て左へ(商店街とは反対方面)、ファミリーマート横の路地を歩いて4分ほど。住宅街の一角にあります。

二和向台駅方面から

反対側(馬込沢方面)から

「珈琲茶房 光香」外観

 

店内

店内はカウンター2席、テーブル6席。木をふんだんに使い、白壁に障子など和風の落ち着いた雰囲気になっています。

店内(入口側から)

店内(奥から)

カップや雑貨が飾られています

植物もおしゃれに飾られています

 

メニュー

コーヒーはブレンドが4種類、シングルが5種類、季節限定が2種類でした。

メニュー1

他に、カフェオレ、アイスコーヒー2種、甘味と、噂のご飯もの「カフェ漬け」があります。

メニュー2

これが噂のカフェ漬けか!

 

コーヒーで作るお茶漬けとは?

私にしては珍しく迷わず「カフェ漬けセット」を注文しました。

たくさん並んでいるコーヒー豆。果たしてどの豆を使うのでしょうか?

どの豆を使うんですか?と聞くと見せてくれたのはこちら↓

これがカフェ漬けで使う珈琲豆「和香」

上のコーヒー豆と比べるとその色の違いは一目瞭然です。

超浅煎りのコーヒー豆で、ほうじ茶のような味わいなのだそうで、だからこそご飯にも合うんですね。

「和香」を淹れる店主の川田さん

流石に通常のコーヒーをかけるとは思っていませんでしたが、ここまで浅煎りの豆は見たことないので果たしてどんな味がするんだろうとワクワクしてきました。

淹れ終わったもの。色がお茶だ!

 

カフェ漬け実食

ついにカフェ漬けがやってきました。

カフェ漬けセット

ご飯、しば漬け、ごぼうの漬物、塩昆布、珈琲(和香)という構成です

手前の湯呑みは同じ珈琲(和香)が一口分入っていて、まずはこちらを飲んでこの浅煎り珈琲を味わいます。

ではいただきます

おお〜!しっかりと豆の味と香りがする

確かに飲み口はほうじ茶のような感じですが、しっかりと豆の風味と味が後から感じることができます。

では珈琲をご飯にかけてみましょう

ではいただきま〜す

とってもさっぱりしてる。

ご飯は島根県さんのハーブ米を使用していて硬めに炊いてあり粒がしっかりしていて噛みごたえがあります。コーヒーの味を邪魔しない比較的さっぱりした味のお米だそうで、珈琲だけで飲んだ時よりさらにさっぱりとした印象になりました。

漬物と一緒に食べてみましょう

漬物と一緒に食べるとバランスが絶妙に変化する!

ご飯と珈琲だけだとすごくさっぱりしているので、どうしても塩気が欲しくなるところ。そこで漬物をかじってご飯をかっこむと、絶妙なバランスで漬物が茶漬けの味を引き立ててくれます。後から鼻に抜ける珈琲豆の風味も強調されてここまで味が変化するものか!とちょっと驚きました。

しば漬けは塩味と酸味、ごぼうはシャキッとした食感と塩味、塩昆布は塩味と昆布の旨みがあり、それぞれ違った味の演出をしてくれます。

聞くとこのカフェ漬けにあう漬物を探し続けてやっとたどり着いたのがこの漬物で、京都の漬け物屋さんから仕入れているのだそうです。

正直物足りないかなと思っていたのですが、これが食べ終わると結構な満腹感があってびっくりしました。

量もそうですが全体のバランスが絶妙に計算されているなあと思います。

 

ブレンドコーヒーもいただく

カフェ漬けセットには食後のプチコーヒーがついて来ます。お店の看板ブレンドでもある「光香」をいただきました。

独特の淹れ方をする川田さん

川田さんの淹れ方は独特で、お湯を高い位置から細く出し続けて落としていきます。途中でお湯を止めることはせずに1杯分淹れ終わるまでお湯を落とし続けます

聞くと修行先の師匠から学んだコーヒーの淹れ方で、茶道に通じる流れるような動きで常に一定の淹れ方をする「可否道」というのだそうです。体の軸を固定して力を使わず、力を抜きながら体全体を使って淹れると言います。

ブレンド珈琲「光香」

深煎りなんだけどスッキリした飲み口!

力強い苦味を感じる深煎りのコーヒーなのですが、不思議ととてもスッキリしています。これはあの淹れ方だからこそ作り出せる味わいですね。5種類の豆をブレンドしているそうで、豊かな香りも特徴的なコーヒーでした。

 

お店のこと

店主の川田さんにお話を伺いました。

店主の川田純さん

珈琲茶房 光香は2018年7月にオープンして間も無く8ヶ月になります。

川田さんは幼少期をみやぎ台で過ごし、小学校4年から八千代へ引っ越します。高校2年生の時にバイク事故に会い瀕死の重傷を負い生死をさまよいます。命は助かりましたが左半身麻痺などの後遺症を負いました。その後高校を6年かけて卒業します。

リハビリのために太極拳を習い、麻痺した左半身の体の使い方を少しづつ会得していきます。卒業後の進路に悩んでいるときに太極拳の先生に連れられて入った市川市にあるカフェ「珈琲茶房 と庵」で飲んだコーヒーに衝撃を受けて、店主の楠木さんに弟子入りを志願し2年間修行をしました。

山梨のお店の写真

 

そこでコーヒーの淹れ方をしっかりと学び、山梨県北杜市で農業をしているお兄さんに、紹介された物件で自分のお店「珈琲茶房 光香」をオープンすることに。地元の人しか通らない道路沿いにありましたが、評判を呼びそこで3年間営業をしましたが、貸主の都合で立ち退くことに。

再び「珈琲茶房 と庵」に戻り修行をしましたが、店主の楠木さんが体調を崩し亡くなられてしまいます。「珈琲茶房 と庵」は自家焙煎していたので、楠木さんの甥子さんが焙煎を引き継ぎ、川田さんもそのお手伝いをします。やがて焙煎の方も安定して回せるようになり、再び自分のお店を持とうと物件を探している時に二和向台のこちらの物件に出会います。もともと居酒屋だった店内の和の雰囲気が気に入り、山梨のお店で知り合ったパートナーの梶野亜矢さんと一緒にお店をオープンしました。

 

カフェ漬けは偶然生まれた

超浅煎りの珈琲豆「和香」は「珈琲茶房 と庵」では「アメリカン」として出されていました。楠木さんの焙煎技術があったからこそできたもので、それをしっかりと受け継いでくれた甥子さんの努力の甲斐もあって絶えることはなく残りました。

ある時、梶野さんが一口だけ残ったご飯に何気なくこの超浅煎り珈琲をかけてみたところ、思った以上の美味しさにこれは新しいお店で出そうということになりそこから試行錯誤をしてメニュー化されました。

「バイク事故がきっかけで太極拳に出会い、そしてコーヒーに出会いました。カフェ漬けも偶然がきっかけでしたが、こうして師匠の残してくれた超浅煎り珈琲を別の形でお客さんに味わっていただくことができて嬉しいです。」と語る川田さん。

思えばここ二和向台にお店をオープンしたのも幼少期に近く(みやぎ台)で過ごしたことに関連しているし、色々と不思議な縁を感じているそうです。

川田さんと梶野さん。二人で切り盛りしている。

カフェ漬けはもちろん、コーヒーもとても美味しかったです。

まだ行ったことがないという人は是非一度訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

珈琲茶房 光香

住所/船橋市二和東5-8-23

TEL/090-7247-4103

営業時間/8:00〜18:00

定休日/金曜日

備考/Pなし、禁煙

公式ホームページ

↓地図はこちら

 

 

関連記事