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2020-01-05

船橋で20年、松飛台で19年、これぞ町中華の真骨頂!「中華 東東」

あけましておめでとうございます!

年末年始も関係なし、365日ラーメンを食べている・・自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。

最近思うんです・・・・・「鎌ヶ谷船橋あたり」はどこまでが「あたり」なのか???マッスルラーメンレポ編集長に分からないように少しずつ少しずつエリアを伸ばしています(トップシークレット)。

で、今回はイヨリ編集長に「松飛台ってどうですか?エリアとしてOKですか?鎌ヶ谷の隣接エリアですよね。そこにマッスル旨い中華料理店があるらしいです。」と恐る恐る伺っ所・・・。

 

場所

作戦成功!!!

北総線の松飛台駅。市川・松戸の境にあるだけでなく鎌ヶ谷市も比較的近い。

今回のご紹介するお店は市川市と松戸市の境に位置する北総線「松飛台駅」から八柱方面に200ⅿ直線を進んだ左手にあります。先にはあのマブチモーターの本社が見えます。

ロータリーから坂を上がると左手に見える。駐車場も広い。

所謂、「町中華」と言う佇まい。ピンクのイメージカラーは珍しい。

どこか優しい雰囲気のパンダのイラスト。東東と書いて「とんとん」と読むらしい。

中華料理店と言えば焼いてよし!炒めてよし!煮てよし!まさに食のテーマパーク!

 

店内・メニュー

店内は広々としていて、ゆっくり出来る雰囲気です。カウンター7席・テーブル4席×4の計23席です。

店内は広々・・・。第一印象は「とっても清潔!」。

まず思ったのは、比較的年数の経っているであろう店構えなのに、店内が清潔に保たれていることです。通常町中華ではある程度油の汚れやベタ感を感じるものですが、全くと言っていいほどありません。これはある種の安心感を感じます。

スタッフが常に清潔に気を配っている。

カウンターの上には多くの力士の手形が。松飛台ならではの光景。

佐渡ヶ嶽部屋が近いからね。力士が良く来るんだよ~!数日前も来たかな。」東東の「マスター」こと帯刀(たてわき)さんがにこやかに言います。力士も愛する中華料理・・・イチバの期待はマッスルで大円筋がピクピクしまくりです。

メニューには船橋と松飛台合わせて創業39年と書いてある・・・後ほど歴史を聞いてみよう。

中華料理らしい魅力的なメニューが沢山。長崎ちゃんぽんもある!!

お店の人気メニューを聞くと「肉そばかなぁ~」帯刀さん

お願いしようと思った刹那、「えっ!純レバあるんですか?」と横から身を乗り出す編集長。

・・・純レバ???

イチバのHKKH(編集長から聞いた話)
編集長の言葉を借りて説明しよう!純レバとは、所謂「ニラレバ」のニラなしといえばわかりやすいだろうか。つまり純粋にレバーのみ(鶏が多い)で構成されているレバ炒めのようなもの。東東京(台東区、墨田区、江東区)付近に多く存在するB級グルメであり、閉店した浅草の名店「菜苑 本店」が元祖と言われる(*現在はニュー菜苑として復活している)。これまた閉店してしまった浅草の名店「あづま」も菜苑本店の先代の弟さんのお店ということで純レバが有名だった。現在では錦糸町と亀戸の中間地点にある菜苑(暖簾分けのお店)で食べることができる。ちなみに中華料理店だけでなく、東東京の居酒屋などでも見かけることはあるという。レバーのコクと旨味をダイレクトに味わうことが出来、甘辛い味付けはオカズとしても、ツマミでもいける最強の一品だ!

東東京の下町出身という編集長が身を乗り出して興奮しているので、「純レバ」「肉そば」を注文しました。

 

調理

店主の帯刀さんにお願いして調理風景を見学させて頂きました。

「仕込みは毎日2時間ぐらいかかるかなぁ~スープはモミジ・ゲンコツ・玉葱・生姜・人参・・他には野菜の芯とかかなぁ~朝7時から15時ぐらいまで煮込むよ。あまり煮込むと白湯になるんだよ。」帯刀さん。それでも8時間煮込むスープ・・旨そうです。

丼にカエシとネギを入れる。色はやや透明度がある。

タレ(カエシ)は鰹節に昆布・イカ(スルメ)で作っているんだよ。スルメが珍しいだろ?和風なんだよ。」

寸胴からスープをすくって投入!!食欲をそそる匂いが立ち込める。

手慣れた動きで中華鍋を振るうスタッフの前田さん。同時進行で「肉」の部分を作成!タケノコ・ピーマン・牛肉を炒める・・・これは・・・。

「これは、青椒肉絲(チンジャオロースー)!!!」イチバが反応します!

「実は中国では豚肉が一般的だから、”肉絲”は豚肉の事なんだよ。正確には”牛肉絲(ニュールースー)”だから、青椒牛肉絲(チンジャオニュールースー)だね 笑」

手慣れた鍋さばき・・酒・砂糖の合わせ醤油にスープ・豆板醤・胡椒を投入し、炒めます。音が・匂いが・・イチバの空腹を刺激します。

茹で上がった麺を湯切りして丼に投入。しっかりと混ぜて青椒牛肉絲」を待つ

確かな鍋さばき、見事な連携プレーに見とれるイチバ。炒めた肉を上から入れて完成!!!待ちきれない!!

 

実食

これが「東東」の人気メニュー「肉そば」だ!!まさに町中華の真髄が込められたメニュー!

ここまでの調理風景から既に期待マッスルで口は半開きだ!(いつも)

透明度のあるスープはどこか和のテイストで上品!

スープ出汁の動物系カエシの乾物系が合わさった上品な味です。奥深くの旨味がジワ~っと口の中に広がります。かなり技ありなスープですね。一言に「魚介」と言う旨味でなく乾物特有の旨味を感じるのは凄いです。上の具が混ざると喧嘩をせずに味変されていく潔さがあります。

菅野製麺の中太い平打ち麺。手もみされており加水率も高いので触感がたまらない!

は大田区の大手「菅野製麺所」中太平打ち麺で、加水率が高くプリプリ食感と言うだけでなく・・・手もみされてウェーブがかっているので、唇を通過する瞬間に不揃い感を感じます。まさに「食感」の麺ですね。正直、ここまで中華らしい構成できたので麺も中華麺と予想していましたが・・これは良い意味で期待を裏切られました。上品なスープにも、炒められた旨味たっぷりの具材にも合いますね。

「こ、こりゃあ凄い!!!」と、一気にすするイチバ。

そして、青椒肉絲(チンジャオロースー)・・でなく青椒牛肉絲(チンジャオニュールースー)は、かなりのボリュームですね。甘味・旨味・コクなどがギュギュギュっと詰まっていて、肉・ピーマン・タケノコのそれぞれの食感がメリハリあり旨いです。旨味の溶けだした部分と丼の底の部分でスープの味が違います。食事として最強のラーメンですね!!極上です!

色の違う具材が違う食感と旨味を出している

「スープが、麺が・・止まらない!」取りつかれた様に食べるイチバ

あれっ??イヨリさんも帯刀さんもいないぞ!!!!

厨房を覗くと、次の「純レバ」の調理に取り掛かっていました。イチバも丼を持って厨房を覗きます。

 

純レバっ!タンメン!!!

豚のレバーを炒めている・・・油の音が聞こえる・・・。

帯刀さんの熟練の動きで中華鍋を振るう・・。レバーの色がみるみる変わる。

皿の上には茶色の宝石が・・・。

これが「純レバ」!!たっぷりのネギが特徴だ!

「スープの代わりにタンメン作ったよ!少しだけど!(神)」 い、いつの間に!!!!!!

思わず興奮で口が半開きのイチバ(いつも)

タンメン(ハーフ)この炒め技術に多加水平打ち麺・・・間違いなく旨い!!

タンメン担当

タンメンの実食!!香ばしい野菜の炒めた旨味がスープに溶け込んでいる!!

タンメンは「肉そば」とは大きく性格を変えて、野菜を炒めた香ばしさがダイレクトにスープに溶け込んでいます。正直、かなりパワフルな仕上がりになっていますね。野菜を炒めた香ばしさとシャキシャキ感も好感です。また、中太麺のモチモチ感もピシャリはまっていますね。完成度は肉そばに負けていません。

う・・旨すぎる!!!肉そばも良いけどタンメンも極上!!

 

純レバ担当

タンメンを堪能しているイチバの向かいには、いつもと違う編集長がいました。そう・・・・・完全に本気(マジ)の目つきです。

今日の編集長はちょっと違う・・。まさか、レバーが好きなレバニスト??

「まさか松戸市で純レバを食べられるなんて!・・・ムムッ!こ、これは鶏でなく豚レバーじゃないですか!

ネギを乗せながら一口でパクリ。

「こ・・・これは・・・」

「東東が家の近くにあったら、ヘビロテ確定ですよ!」と静かに頷く。相当感動したようだ。

甘辛く味付けされた純レバですが、編集長曰く味付けが濃すぎず絶妙にちょうど良いそうです。下町の純レバは結構濃いめの味付けなので後半飽きてくるそうですが、ここのは最後まで全然飽きないと黙々と純レバを食べていました。

さらに特筆すべきはレバー独特の臭みがほとんどないこと。かと言って旨味がないわけではなくレバー本来のうまさはしっかりとある。これについて聞いてみると

「臭みがないのは新鮮なレバーを使う事。駄目なレバーを洗ったところで臭みは消えないんだよ。やっぱり鮮度こその旨味だと思うよ。うちは冷凍は使わないからね。」帯刀さん

他のメニューもですが・・正直、この純レバはかなりの名品ですね。

旨いものをお腹一杯食べる・・これぞ町中華の醍醐味だ!!

 

お店のこと

店主の帯刀さんにお話をお伺いしました。

間違いなく名店と言えるお店!帯刀さんの経歴は?

帯刀さんは大分県に生まれ、高校時代までを大分県で過ごしました。

高校を卒業して、集団就職で名古屋の繊維会社に勤めました。

その頃から豪快な性格だった様で、昔の写真を見せて頂きましたが・・・・

若い頃の帯刀さん(左側)。これ、落ちたら死ぬやつ・・・

「もともとは会社勤めは長くやるつもりなくてね。それで繊維会社を辞めて、飲食店をやろうと思って、六本木の洋食屋と池袋の中華料理屋で各1年ずつ働いたんだ。その後はどういう店が流行っているかを色々見るためにタクシーの運転手を2年やったよ。」

そうして船橋市湊町に自分の店東東を構える事になりました。

「最初はカレー屋やろうかなぁ~っと思っていたんだけど、せっかくなら“安くて栄養がある料理”がいいなって思って中華にしたんだよ。店名の由来は麻雀の一番最初、東1局東家からとって東東。初めての店だったし、“儲けよりお客さんに喜んでもらいたい”ってはじめた初心を忘れないようにという意味でね。」

その店名からは帯刀さんの強い気持ちが込められているのが分かります。

取材中も常に笑いが絶えなかった

船橋は駅から離れた湊町という海寄りの場所にも関わらず、お店はとても繁盛して忙しかったそうです。船橋で20年やった後に、ここ松飛台駅に移転し19年、あわせて40年近くになります。

船橋でも愛され、そして今はここ松飛台でも愛されている東東。

帯刀さんの作る見事な料理はもちろんですが、その優しくて明るいキャラクターが働く人達を笑顔にし、温かいお店の雰囲気を生み出している。そういった所も長年にわたって多くの人を惹きつけている魅力なのかなと思いました。

力士に・お客さんに・従業員に愛される名店!全てが魅力的です!また来ます!

マッスルコメント

味よし!雰囲気よし!店主のキャラよし!!町中華の名店を食べて名選手を目指せマッスル!!!

(特別出演:ボブスレー日本代表 中村選手)

中華 東東

住所/松戸市紙敷1-14-4

TEL/047-311-1234

営業時間/11:00~21:30(LO21:00)

定休日/無休

備考/P14台

地図はこちら↓

過去のマッスルラーメンレポ記事はこちら

 

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