柏から鎌ケ谷へ!”こうじグループ”の魂を持って新天地で挑戦する「鎌ケ谷 製麺堂てつ」
新店情報が入ればラーメンを食べ・お腹がすけばラーメンを食べ・辛いことがあればラーメンを食べる・・自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。別に辛いことがあった訳ではありませんが、鎌ケ谷に期待の新店が出来たと聞いて、ダッシュで来てしまいました。
場所

県道8号線(船取線)沿いにある。鎌ケ谷駅から向かうと右手に見える。
最寄り駅は東武アーバンパークラインの鎌ケ谷駅から約1km。県道8号線(通称:船取線)を船橋方面に進むと右手にあります。以前、岩魚料理の「會山」だった所ですね。駐車場完備で、オープン後から早くも人気店になっています。ここは噂では国道16号線沿いの柏市にある「大勝軒てつ」の系列店との事です。と、言う事は・・・鎌ケ谷初の「こうじグループ(レポ57:鳳翔参照)」のお店ですね。これは地元としては歓迎マッスルですね。

「柏の”大勝軒てつ”の系列ですね!つまり”こうじグループ”。」
しかし、気づいたら鎌ケ谷市の県道8号線はラーメン街道になっています・・嬉しい限りです。

「まさか・・こうじグループが鎌ケ谷に出店するとは・・・これは取材(食べる)せねば。」
店内・メニュー

店内は広く、右奥には座敷もあるので子供連れも安心だ!
店内は以前のお店(いわな料理會山)とはガラリと変わっています。完全にリニューアルですね。カウンター7席・テーブル2席×5・4席×2・座敷4席×2の計32席と広いですね。特に座敷はファミリーにも嬉しいですね。

醤油・塩・つけ麺・うま辛つけ麺の4種類がある。
メニューは大きく分けて4種類。醤油・塩・つけ麺・うま辛つけ麺で、それにトッピングが入ります。大勝軒系と言えば「つけ麺(もりそば)」ですが、左上は醤油・・・店主の冨山さんに伺うと「醤油・・つけ麺・・・どちらも同じぐらいでますね」との事。

うあああ~一つになんて絞れない!!!大勝軒系だから「つけ麺」推しだし、醤油も美味そう!

悩みに悩んで、オリジナルの”醤油らーめん”をポチしました。
調理
店主の冨山さんにお願いして調理風景を見学させて頂きました。
「スープは”つくば茜鶏”の鶏ガラ・廃鶏(採卵期間を終えた雌鶏)の丸鶏・”博多地鶏”の鶏油で出汁を取ります。8時間かけますね。カエシ(タレ)は群馬の”日本一しょうゆ”の生揚げ醤油(醤油もろみから搾ったすぐの醤油)・アサリ出汁・”大勝軒てつ”の特製カエシをブレンドします。」と冨山さんは説明します。かなり手が込んでいますね。

寸胴から小鍋にスープを移して、温める。

具を用意し、チャーシューを切る。提供直前に切る事でチャーシューの酸化を防ぐ。

麺を茹で、丼カエシを入れる。

葱を入れて・・・

煮干し油を入れる・・・。流れるような動きだ。

温めたスープを丼に投入。湯気と共に良い匂いが漂う。

丁寧で小刻みな湯切り。

具を盛り付けて、鶏油を上からかける・・。まさに鶏三昧!!

葱を盛り付けて完成!!!
実食

これが「製麺堂てつ」の「醤油らーめん」。ビジュアルからレベルが高い事が分かる。
ネギの切り方やビジュアルの完成度から、レベルが高い事が一目で分かりますね。イチバの期待はクライマッスル(最高潮)になります。

「これはかなり旨そうです!!」興奮状態でなぜかガッツポーズのイチバ。
スープは芳醇な醤油の香りと煮干し油・鶏の旨味がしっかりと効いています。上品な仕上がりですが、物足りなさは皆無ですね。まさに旨味と香りのお祭りですね。

丼から醤油の香ばしい香りが漂う。
どこか懐かしさを感じながらも、新しさも混合するスープは幅広い世代に支持を受けそうです。

様々な旨味と芳醇な香りが口の中に広がる。これはかなり旨い!!

「このスープは誰もが旨いと言ってしまうでしょう!」

「旨っ!!!芳醇な旨味が極上ですね!」
麺は松戸の「心の味食品」製の中細ストレートで、モチモチ感としなやかさが両立出来ている質の良さが際立っています。スープ同様に上品さが出ていて、この麺は美味いですね~。

「心の味食品」の中細ストレート麺。コシもあり上品な食感の麺だ!

「この麺、旨いですねぇ~」箸が止まらない。
具はチャーシュー・メンマ・葱・海苔とスタンダードですが、一つ一つが丁寧で素材の良さが際立っていますね。ネギの切り方もですが、メンマのコリコリ食感やスパイシーでプリプリ感のあるチャーシューも秀逸です。

「このチャーシューはかなり旨いです!!!味付けも食感も最高ですね!」

気づいたら汁完!!!後半まで美味しく食べれられた!

「つけ麺の食券も買ってきます!」とダッシュするイチバを止めるイヨリ編集長。「取材が先ですよミスターハッスル!」
お店のこと
店主の冨山さんにお話を伺いました。

早くも人気店になった「製麺堂てつ」の冨山さん。どんな方なのだろう・・・
冨山さんは茨城県は常陸大宮出身で、高校卒業後は大学で経済を学びました。
「大学4年生の時に(佐貫)大勝軒がオープンして、アルバイトをやりました。そこで後の”こうじグループ”を立ち上げる田代さんに出会ったんです。」

オープンしてすぐにフリークの間で旨いと評判だった佐貫の大勝軒の「もりそば」。後に「こうじグループ」を立ち上げる田代氏のお店だ。
佐貫の大勝軒と言えば、早い時期に名を挙げた東池袋大勝軒系のお店です。系統としては、やや甘めの仕上がりで・・イチバは大学の授業が休講になったのを良いことに常磐線に乗って食べに行った記憶があります。
「(佐貫)大勝軒は通常、出汁を取るだけの挽肉を具としても使うのが特徴で・・・だから甘めになったのだと思います。」
その後、大学を卒業して「こうじグループ」に入社します。

大学卒業後から、すぐにラーメン業界に入った。かなりのベテランだ。
その後は「こうじグループ」のお店の立ち上げなどを行い・・点々としたそうです。
「あの頃の”こうじグループ”は特に勢いありましたね。早い時期に”G系”に目を付けて、”角ふじ”を立ち上げたり・・完成度の高い1杯を提供する”麺屋こうじ”、”大黒屋本舗”に”田代笑店”・・・。」イチバは懐かしみながら言います。
「田代笑店を知ってる人ってかなり珍しいですよ(笑)。グループの人間と話してもなかなか出てこないです。懐かしいなあ〜久々にその店名聞きましたよ(笑)」

マニアックなトークで盛り上がる
冨山さんは”こうじグループ”で6年程修行したそうです。
「グループのお店はほとんど回りましたよ。自分の城としては28歳の時はワンズモール(稲毛のラーメン劇場:閉店)で凌駕と常勝軒をオーナーとして経営していました。」
その後、完全独立して国道16号線沿いの柏市に「大勝軒てつ」を2012年オープン。

国道16号線沿いの人気店「大勝軒てつ(柏市)」。東池袋大勝軒のマスター山岸氏の写真が目印
その場所に決めたのは田代氏からの空き店舗情報だったそうです。
「”こうじグループ”でいる事の利点は情報の共有と公開です。店舗の情報だけでなく、レシピの情報も入ります。」
”こうじグループ”と言えば「とみ田(松戸)」「道(亀有)」「ほん田(東十条)」を始めとして、多くの名店の名が並んでいます。そのお店とレシピを共有出来るのはメリットですね。
「ちなみに”醤油らーめん”の葱の切り方は”ほん田”の影響です。麺はつけ麺が、こうじグループ直営の常勝軒麺工房(龍ヶ崎)、ラーメンは”心の味食品(松戸)”の麺を使うことが出来る事も利点ですね。」

ラーメンに使用されている「心の味食品」の麺。
「大勝軒てつ」を立ち上げ時には、初めから「東池袋大勝軒スタイル」で行く予定だったそうです。

柏市の人気店「大勝軒てつ」の「つけ麺」。旨味がしっかりとして、モチモチ麺が絡む。
こうして「鎌ケ谷 製麺堂てつ」を2020年3月にオープン。
鎌ケ谷でオープンした理由を聞いてみると
「元々、鎌ケ谷でお店をやりたいと思っていたんです。大勝軒てつ(柏市)と行ったり来たり出来る理想的な距離だったので。ただ物件がなかなか見つからなくて、そんな時にここが空いて広さが理想的だったのですぐに決めました。大勝軒てつ(柏市)は大型店なので、厨房からお客さんの顔があまり見えないんですよ。でもここだとお客さんの顔も見れますし声が聴けます。”おいしい”という声を直接聞くとやっぱり嬉しいですね。」
以前、柏のお店に食べに行った時も感じましたが”大勝軒てつ”は接客が良いですね。どんなに忙しくても、丁寧な対応で・・しっかりした接客です。
「修行先の田代が接客重視だったので、いつも基本に考えています。やっぱり気持ちよく食べてもらうのも味の一つだと思っているので」
最後に今後について聞いてみると
「このお店が鎌ケ谷の人達に愛されるお店になるよう、日々美味しい一杯を作り続けていきます。ラーメンも今やグローバルフードになっているので、いずれは海外にも出店してみたいですね。」

東池袋大勝軒から佐貫大勝軒へ・・そして冨山さんはそのDNAを受け継いで夢は世界へ・・頑張って下さい!!!美味しかったです!!!
マッスルコメント
イチバも愛されるマッスルキャラになるべく「白井石(群馬県)」を持ち上げて力自慢マッスル!!!
鎌ケ谷 製麺堂てつ
住所/鎌ケ谷市東道野辺3-3-16
TEL/047-401-8287
営業時間/11:00~15:00 18:00~22:00
定休日/火曜
↓地図はこちら
大勝軒てつ
住所/柏市藤ヶ谷新田21
TEL/04-7197-1787
営業時間/11:00~23:00
定休日/不定休