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2019-09-17

唯一無二の“かきあげラーメン”!自由な精神と味を受け継ぐ若き職人「麺や 阿闍梨 市川店」

もう秋が見えてきましたね。食欲の秋よろしくイチバの腹は常に鈴虫の音色の様に鳴きっ放しです。

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。

何故か秋は「和」テイストな食べ物を食べたくなるのはイチバだけでしょうか??そんな訳で記念すべき第40回は原木中山近くの某ショッピングセンターに来ました。

 

場所

場所は東京メトロ東西線の原木中山駅JR総武線の下総中山駅の中間で、各駅から約1km程の距離にある総合ショッピングモール「SHOPS 市川」の2階にあります。

場所は原木中山駅と下総中山駅の中間

ショッピングモールとしては歴史のある「SHOPS 市川」

ショップス市川の店内には阿闍梨の案内が

テナントのSHOE PLAZAの前だ!

かきあげラーメン!

「阿闍梨」と言うと仏教用語で「規範」を意味します。今回はどんな店主に会えるのかドキドキマッスルです!!

ドキドキしながら勢い良く暖簾を潜ろうとして頭をぶつけるイチバ。

痛った〜(お約束)

入口こっちでした

 

店内

店内は広々としていて、カウンター11席・テーブル4席×5で計31席あります。簾(すだれ)などが「和」の雰囲気で良い感じですね。

店内は広々で落ち着ける雰囲気だ。

イチバを毎度困らせる券売機・・・

良く見ると券売機の上にはイチオシの品が・・。

ラインナップは「一番だし・しょうゆ・新しょうゆ・新しお・みそ・新みそ・支那そば」があります。それにトッピングを加えた物です。

悩む所ですが、券売機の上にはイチオシの品が・・そう!「阿闍梨」と言えばコレですね。「左上の法則」よろしく「全部のせ阿闍梨一番だし」をポチします。

先にネタをバラすと「阿闍梨」と言えば昔から「かき揚」がトレードマークです。

特製の「かき揚げ」はテイクアウト対応だ!

各スープの説明も書かれているので分かり易い・・「アジャラー??」

 

調理

意外にすんなり決まったので、店長の荒道さんにお願いして、調理風景を見学させてもらいました。

「かき揚げ」は注文を受けてから揚げるので、いつも新鮮揚げたて!

パチパチと油の音と香ばしい香りが食欲をそそる。

厨房内には材料が丁寧に整頓されている。効率よく調理出来る。

写真上の液体は「白:動物系スープ」「茶:鰹出汁」「透明:昆布出汁」で、これらを組み合わせる事で各メニューのスープを作り出すそうです。もちろんスープは店内で仕込んでいるそうです。

「スープは煮込むこと8時間、濾したりで合計9~10時間かかります。小分けして冷凍します。」と、荒道さん。

組み合わせた出汁やスープを小鍋で温める。

チャーシューをフライパンで焼き、丼にカエシ・ラードを入れます。

揚がった「かき揚」は油を切り、一度置きます。

小鍋で温まったスープを丼に入れます。食欲をそそる臭いが漂います。

茹で上がった麺を「てぼ」で湯きり。リズム良い動きですね。

麺をしっかりとほぐします。

最後に盛り付けを行います。

ここまでの一連の流れを見て思ったのは・・・ゆったりしながら無駄な動きがない!!

かなりの熟練度を感じさせますね。これは期待マッスルです。

 

実食

これが「阿闍梨」の「全部のせ阿闍梨一番だし」

ど・・・丼に花が咲いている・・・・・。

かき揚もですが、たっぷりの鰹節の存在がビジュアルにインパクトを与えています。

これが「一番だし」のスープ・・「和」テイストだ!

スープ「アゴ・鰹・豚骨・鶏ガラ」がベースで、どこか蕎麦を思わせるキレある「和」テイストですね。言うなればラーメンと蕎麦のハイブリッドですが、動物系の出汁が全体に厚みを持たせています。

スープは時間が経つごとに節系が強く効いてくる。

面白いのは、時間が経つごとにスープの温度と鰹節が溶け込む事で節系が強く感じられてくるのです。

後半は溶けた鰹節の影響で、やや蕎麦寄りにシフトするのは面白いですね。

麺は中ストレートの多加水麺。しっかりとスープに合っている。

は平塚市の大木製麺多加水の中ストレートで、阿闍梨の特注だそうですスープにしっかりと馴染んでいます。癖の少ない食感で、特徴的なスープが具の中で主張を抑えている印象ですね。

麺をサルベージ。溶けた鰹節を麺が持ち上げるので、麺にも味がついている錯覚がする。

チャーシュー・かき揚・メンマ・海苔・鰹節・味玉とかなり豪華ですね。

しっかりと焦げ目の入ったチャーシュー。香ばしく美味い!

チャーシューは肩ロースで、脂身が多めですね。そのせいか、焦げ目の香ばしさと脂の旨みが心地よく感じます。噛むとジュワっと旨みが口の中に広がります。

具の主役とも言える「かき揚」。

「かき揚」は前半はサクサクで、後半はスープを吸って旨味を含みます。この具によって全体にボリュームを感じますね。後味に桜海老を感じるのが良い感じです。

鰹節・・後付の出汁としても、スープを吸った具としても役割を果たしている。

意外な名脇役として具の鰹節が存在感を出しています。前半は出汁として、後半はスープを吸った具としての役割を持ち、まさに一人(具)二役!!!

もちろん汁完!!!美味い!!まさに「日本人」のラーメンだ!!

 

お店のこと

歴史ある「阿闍梨」の店舗を任された荒道さん・・・どんな思いでラーメン屋に??

荒道さんは市川市出身で、高校も大学も地元だったそうです。大学は経営学部と言う事ですが、何故ラーメン屋に??

「実は高校生の時に初めてアルバイトしたのがここ(阿闍梨)だったんです。その後に一度辞めてコンビニでアルバイトをやっていたのですが、大学3年の時にオーナーが変わって人がいないって誘われたので再び阿闍梨に戻りました。」

阿闍梨と言うと、イチバがラーメン食べ始めた20年前には存在した都内の名店だったが・・。

かつて「阿闍梨」と言えば、20年以上歴史があり新宿御苑や渋谷などにあった記憶があります。

「阿闍梨は”すかいらーく”の店長だった松元さんが創業者でした。どこかのラーメン屋で修行したと聞いてます。今は台湾の店舗にいますが、とても気さくで自由な発想を持った猪突猛進な方でした」ちなみに・・創業者からオーナーが代わって、味も少し変えたそうです。

オーナーが代わり、色々と変化もあったそうです。

かつては新宿御苑・秦野・市川・渋谷店などが存在したそうですが、現在は秦野・市川・台湾のお店の営業だそうですね。昔から「かき揚」「阿闍梨」のトレードマークだった記憶があります。今でこそ「何でもアリ」なラーメン業界の中いち早く「揚げ物」をラーメンに合わせた名店でした。

そして、荒道さんはアルバイトから何故店長に??

大学時代にアルバイトとして「阿闍梨」にいた荒道さんは何故店長になったのですか??

「今、秦野店の店長を任されている田中さんが当時の市川店の店長だったのですが・・僕が大学時代に就職活動で悩んでいた時に、田中さんうちに来ない?”と言ってくれて・・・バイトでやっていましたがラーメン作るのが楽しかったのでそのまま入社しました(笑)」

これも縁ですね~。

ラーメン業界に就職した荒道さん。苦労もあっただろう

でも、ラーメン屋って想像以上に大変じゃなかったですか?

「一から教えるというよりも見て覚えろという“放任スタイル”だったのですが、それが自分にはあってたのかなと(笑)最初は麺、バイトリーダーになってスープの仕込みも覚えましたし、アルバイト時代に大体のことはできるようになってました。」

サラッと語っていますが、やはりセンスがなければ出来ないことだと思います。そしてラーメン作りが荒道さんに合っていたのでしょうね。だからこそ社員として誘われたのではないでしょうか。

使い古された寸胴は荒道さんの仕事の証だ!

スタッフが足りない時はどうしても連勤が多くなるそうですが、スープの仕込みから調理までこの若さでお店を回しているのは本当にすごいなあと思います。

最後に今後の展望を聞いてみると

「自分は変化するのが好きじゃないので、この味このメニューを今後も変わらずに提供していきたいです。自由な発想から出来たこのラーメンがやっぱり好きなんです」と語ってくれました。

自由な発想から出来た唯一無二とも言える「かきあげラーメン」は若き職人に受け継がれている!

 

マッスルコメント

イチバも若き職人に瞬発力で負けないようにマッスルレッグプレス!!

 

 

麺や 阿闍梨 市川店

住所/市川市鬼高3ー28-16ショップス市川2F

TEL/047-370-0616

営業時間/11:30~20:00

定休日/無休

↓地図はこちら

 

過去のマッスルラーメンレポ記事はこちら

 

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