名店発掘!高根公団のリトルアジア?王さん手作りの激ウマ惣菜が並ぶ「中華食品館」
你好!
ライターのイナバです。いつも旅を感じられる場所を探している私ですが、ちょっと気になるお店を見つけました。その名も──
中華食品館
近づいてみると、歓迎光臨の文字に、鼻をくすぐる八角の香り(キターーーー!)。ワクワクを抑えきれず、さっそく取材させて頂きました!
場所
ショッピングモール「エポカ高根台」隣に位置する高根台プラザの一角に、お店はあります。新京成電鉄高根公団駅北口から徒歩1分!
店先には数種類の肉まんやキムチ、鶏肉の煮込みなどが並んでいました。足を止める人も多数。
ここは食品ワンダーランド
「こんにちは〜」とお店に足を踏み入れると、「入って入って〜」と店主の王 維(オウ イ)さん。いきなりジュースを出して頂き恐縮。これは台湾の梅ジュースのようで、甘さ強めで程よく酸味が効いた独特の味わいでした。凍らせてシャーベットにしてもいいかも♡
調理場が大きく取られた店内には、L字型のカウンターとちょっと休憩できそうなスペースが。陳列棚や冷蔵庫には所狭しと食品が並びます。店名の通り、まさに食品館! 食べ物でいっぱいです〜。
お菓子や漬物、味噌類、米、春雨、ピータンなどの中国の食品をはじめ、台湾や韓国などアジア各地の食材がいっぱいです。
ただ、イナバは馴染みのない食品ばかりでナニガナンダカだったので(汗)、王さんに人気のラインナップを尋ねてみました!
1、朝天辣椒(チャオテンランショー)※読み方はイナバの耳コピです
一番人気は、唐辛子を漬け込んだ台湾の辛味調味料。ニンニクが入っていて美味しそうと思いきや「とにかく辛い。激辛だよ!!」とのこと。破壊力ハンパないらしいです。炒め物や麺類など何でもイケる万能調味料。430円。
2、麺の辛いやつ
乾燥させた麺(小麦?)に辣油で味付けした珍味系スナック。舌触りはソフトで、食感は「蒲焼きさん太郎」や「酢だこさん太郎」などのシート系駄菓子に似た印象。噛むほどに旨味がジュワジュワ楽しめる感じ。止まりません! 260円。
3、ハムのようでハムでない大豆食品の山椒フレーバー
一見ハムのようですが、豆腐を押し固めて肉の食感を再現したというもの。山椒たっぷりスパイシーで美味! ビールにも合いそう。260円。
4、多味花生
こちらは、衣がついた落花生のお菓子。歯ざわりサクサクで、砂糖がまぶしてあって甘くて美味しい。おやつにぴったりですね。しかも1袋100円。
惣菜のレベルが高すぎ
もとも料理が得意で、現店舗の上で刀削麺のお店を3年ほど運営していたという王さん。お料理はすべて独学で、「一度食べたら作れる」そう!
こちらのお店では、そんな王さんが作った惣菜の数々を購入することもできます。
しかも全部手作り! 毎朝早くから仕込んでます!
とりわけ「豚足の煮込み」は大人気で、この日はすでに売り切れ!! 食べてみたかった….
八角などのスパイスを50種以上使った醤油ベースのタレで味付け後、燻製にしたスモークチキン1000円も人気だそう。食べた後は湯に入れて好きな野菜と一緒に煮込めば、旨味たっぷりの極上スープに。「仕上げにごま油をたらすのを忘れずに。お米を入れて参鶏湯のようにしても美味しいよ」(王さん)
イナバ的踊るヒット賞は塩鶏!
一日塩で漬けた後でじっくり蒸し焼きにして急速冷凍することで独特の食感が出るという塩鶏。王さんは「日本人には硬すぎるかな?」と言いますが、そのコリコリが最高。そして塩味とほのかに香る山椒が絶妙!
塩漬けにした白菜と豚肉を包んだ肉まんは、控えな味付けなので白菜の瑞々しさとシャキシャキ感が際立っています。うんめ〜。生地も粉から手作りです!! 先ほどご紹介した「麺の辛いやつ」と一緒に食べるのがツウ。
とにかくココには書ききれないほどのメニュー量。辛〜い春雨スープ、麻辣湯(マーラータン)の評判も高く「私、本気出したら日本の店ヤバいよ(笑)」とのこと。メニューにないものも、言ってみれば作ってくれるかも?
やっぱりお店がやりたい!
店主の王さんは、約12年前に留学のため来日しました。出身は、かつて満州と呼ばれたエリアである中国東北部のハルビンです。
現店舗の上で3年ほど刀削麺の店を運営しましたが、人気店がゆえの多忙な毎日。「一生分の料理を作った!! もう疲れちゃった」と閉店したそう。
しばらくは専業主婦だったそうですが、
「10年程暮らした街だし、みんなのこと愛してる。やっぱり何かできないかと思っていたタイミングで、今の場所にあったお花屋さんが高齢化のため閉店。その跡地を借りて店をオープンさせました」
友人からの「こんな店あったらいいな」の声も参考に、食材や日用品、雑貨など普段から使うものを中心に、惣菜も提供する中華食品館を2019年6月にオープン。「生きていくのに最低限のお金があればいい。だからあまり儲けは考えていない」と話す王さん。
「彼女がいるから毎日立ち寄るの! 料理の腕がピカイチなうえ話もとても面白い」と、取材中にフラリと立ち寄ったご友人も話していました。
いや〜本当に美味しかった。王さんのご好意で、取材が試食パーティのようになってしまい、終了後には満腹状態に(笑)。人柄と美味しい料理に魅了され、再訪を誓ったイナバなのでした。ありがとうございました!
中華食品館
住所/船橋市高根台1-2(高根プラザ内)
TEL/080-1212-7558
営業時間/9:00〜20:30
定休日/無休
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