女将とスタッフの人柄+王道背脂系で心も体も温まる人気店「らーめん 太一」
もうすぐ令和元年も終わりますが、皆さんの中で今年一番美味しかったラーメン屋はどこですか??イチバは多すぎて一番を決められない・・・そんな悩み多き年末を送る自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。実はイチバは気温が下がると「こってり」なラーメンを食べたくなります。そんな訳で今回は本能のままに背脂系ラーメンの名店と噂されるお店に来てみました。
場所
最寄り駅は京成電鉄の実籾駅から約1.1kmの場所で、八千代台駅との中間に位置します。実籾駅から県道57号線(通称:千葉・鎌ケ谷・松戸線)を国道296号方面に直進し、習志野市立第四中前を右折、そのまま直進したスーパーの前にお店はあります。
店内・メニュー
店内はカウンター12席・テーブル2席×2・4席×2の計24席です。
店内はTHEラーメン屋と言った雰囲気で、お客さんも自然にくつろいでいます。また、スタッフの元気良い接客や細やかな心遣いが光ります。
そんな訳で券売機左上の「太一らーめん醤油」をポチします。そしてイチバは重大な事に気付きました。
「麺類を注文すると餃子3個サービス(ランチ限定)なんて・・・こりゃあテンションクライマッスルですよ!!」と、はしゃぐイチバ。
よく見るとラーメンだけでなくレバニラやチャーハンもあり、メニューはかなり充実していますね。
調理
店主の寺尾さんにお願いして調理風景を見学させて頂きました。
「と、言ってもラーメン作るのはスタッフでいい??」と寺尾さん。もちろんですと厨房に入らせて頂くイチバ。
その寺尾さんが信頼して厨房を任せるのは都内の有名ラーメン店出身の男性スタッフのマサシさんと女性スタッフのミユキさん。
「スープは基本の”太一らーめん(こってり)”のものはゲンコツと鶏ガラ・”チャルメラ(あっさり)”は鶏ガラに煮干し・鯖節を加えた物。煮込み時間は24時間ぐらいかな。”太一”は一度冷まして、そうすると油が浮くので取ってしまうね。タレは醤油はチャーシューの煮汁で塩は甘塩・味噌は2種類の合わせ。」と寺尾さん。
マサシさんが「補足すると、”チャルメラ”は野菜も入れています。野菜は崩れるとエグ味が出るので、別に野菜だけのスープを取って・・後で合わせます。作り方は常に皆で話し合って決めます。」
流れるように美しい連携プレー。間違いなく一流の職人の動きです。店主の寺尾さんが信頼している意味が良く分かりました。
実食
背脂好きなら「これだよこれっ!!」と口に出してしまいそうな王道を走るビジュアルですね。もちろんイチバのテンションはマッスルです!!
スープはコクのあるカエシと動物系のベースがしっかりと効いた背脂系(レポ32MAKIBA参照)ですね。所謂過剰な油や旨味でなく、コクを重視したバランス型です。背脂の量がしっかりあるので背脂のガツンがファーストインパクトに感じますが、最後まで舌にベタベタ感が残らないのは計算されていますね。それだけに動物系ベースの背脂系なのに、スープを美味しく飲む事が出来ます。
麺は検見川の藤代製麺のややウェーブがかった中太麺で、やモチモチ感とコシを感じるものです。所謂王道背脂系にしっかりと合う麺ですね。モヤシと一緒に口に入っても、食感の存在感が負けていないのは良いです。
具はモヤシと味玉・ネギ・・それにこれまた背脂の王道パターンであるバラロールチャーシューです。ネギ・モヤシは麺と共に口に入り、モチモチとシャキシャキを同時に楽しめます。半熟の味玉も絶品ですね!!!特筆すべきはバラロールチャーシューで、箸で持つと崩れてしまう柔らかさですね。崩れたチャーシューも麺が巻き込んで、とろける旨さを口の中に運んでくれます。
全体を通して、全てが自然にピシャリとハマっていますね。背脂系=重い・・と言う概念を覆して、かなり食べやすい1杯になっています。もちろん、物足りなさは皆無で背脂系好きも満足できます。王道を走りながらも、やり過ぎ感のないセンスを感じるオールドスタイルです。
お店のこと
店主の寺尾さんにお話を伺いました。
寺尾さんは長﨑生まれで鎌ケ谷育ち。鎌ケ谷には8歳の頃に両親の都合で来たそうです。
「実際、ほとんど千葉の人間なんですよ。高校卒業して事務職のOLになって、すぐに結婚したんです。結婚してからはパートをしていましたね。」
でも、何でラーメン屋に??と伺うと・・・
「ラーメンと言うより定年のない仕事をやりたかったんです。そこで、うちにはもう一人マスターがいるんですけど・・・そのマスターがラーメン屋の店主をしていたので、組んで一緒にラーメン屋を開いたんです。」
確かに、厨房で動いていたスタッフがもう一人いらっしゃいました。かなり腕のある職人さんの様でした。
こうして、1998年に習志野市に「太一」をオープンしたそうです。
「初めはここから300m離れた場所にオープンしたんですけど、この場所が開いたので2013年に移転しました。昔は“ラーメンショップ”だったんですよ。立地は前より良いですね。」
「ちなみに、経験者だったマスターは背脂系のお店出身だったのですか??かなり完成度の高い背脂系らーめんでしたが・・。」
「いやいや、逆に”あっさり系”だったんですよ。背脂系の味はお店を開く時にマスターと食べ歩いて、環七のとあるラーメン屋を食べて”これなら客来るかなぁ~”って思って背脂系にしたんです。(背脂を)チャッチャしないのは丼の周りが脂っぽくなるのが嫌だったから。味は研究しましたね~。」
「初めは味噌だけだったんです。それからお客さんに頼まれて醤油・塩・・・加えてレバニラも 笑。オープン当初は中々お客さんつかなくて大変でしたけど、口コミで広まって・・・今はおかげさまで常連のお客さんも増えました。」
「味噌も食べておけばよかった~」と悔やみつつ・・・調理風景を思い出すと、凄かったのは2人のスタッフの動きですね。まさに「阿吽の呼吸」です。
「2人はもう10年以上働いています。前のお店の頃からいますよ。二人だけの呼吸というか、リズムが出来上がってるんです。もう私が厨房に入れないぐらい(笑)」
「今後はどうしたいですか??」と伺うと・・・
「せっかく定年のない仕事ができたので、体が続く限り頑張りたいです。お客さんの中には”(このお店が)無くなったら死んじゃう”って言ってくれる人もいて、嬉しいですね。」
地域に愛される名店は地元の宝ですよ。まだまだ続けて下さい。
最後に「太一」の店名の由来を聞きました。
「語呂が良かったのと・・一番と”太”って漢字が好きだったから私が決めたんです 笑」
笑顔で話される寺尾さんを見て、まだまだお店は続きそうだと安心しました。
マッスルコメント
グルートで足腰鍛えてイチバもフットワークの軽さを目指す!!!!
らーめん太一
住所/習志野市東習志野2-20-1
TEL/047-409-1554
営業時間/
月・火11:30~14:00 18:00~22:30
水 11:30~14:00
金・土11:30~14:00 18:00~23:00
日・祝11:30~14:00 18:00~21:30
定休日/木曜
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