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2019-06-22

鎌ケ谷で22年の老舗居酒屋「惣吉」の焼き鳥と鰻に炭火焼きの極意を見た!

居酒屋はだいたい駅のそばにあるものですが、駅から離れた場所で続いている居酒屋というのは、クオリティが高かったり、オリジナリティがあったりとそれなりの理由があって続いているお店が多いです。

今回はそんな駅から少し離れた街道沿いにある居酒屋「惣吉」をご紹介したいと思います。

 

場所

県道57号線沿い、鎌ヶ谷大仏駅と初富駅のちょうど中間地点、丸山一丁目交差点のそばにあります。

57号線を通る人なら一度は看板を目にしたことがあるのではないでしょうか?

初富方面から。この先ずっと行くと鎌ヶ谷大仏交差点

鎌ヶ谷大仏方面から。トヨペットの手前にあります

「惣吉」外観

 

店内

店内は蕎麦屋を思わせるような和テイストで統一された落ち着いた雰囲気。テーブル22席、カウンター6席という構成になっています。ちなみに2階はお座敷席があり最大40名までの宴会が可能です。

店内(右手)

店内(左手)

カウンター席

2Fは宴会可能なお座敷席もあります

 

メニュー*取材時のもの

フードメニューはこんな感じ。炭火やきとりを中心に、魚や各種おつまみ、うなぎ、釜飯、十割蕎麦と豊富なバリエーション。

フードメニュー1

フードメニュー2

日替わりメニュー

ドリンクメニューはこんな感じ。ビール、酎ハイ、サワー、日本酒、焼酎、ウィスキー、ワインまで一通り揃っています。

ドリンクメニュー

 

実食

惣吉のオススメは何と言っても炭火焼!焼き場は広く、大量の炭を使って焼き上げていきます。

黙々と上がる煙が圧巻!

惣吉の焼き方は炭火に落ちる脂から出る大量の煙を纏わせながらじっくりと焼くのが特徴的です。

焼き鳥「ねぎま、皮、レバー、つくね」

焼き鳥いただきま〜す

香ばしい薫り!驚くほどふっくら!

前述したように煙を纏わせるように焼いているので、ふわっとスモーキーな薫りをまといながら香ばしくふっくら焼きあがっている焼き鳥は絶品です!肉は岩手県産の地養鶏を使用、さっぱりとしていてジューシーな肉質は炭火で焼き上げるとより旨みが増します。

いわい鶏炭火焼き(大皿)

いわい鶏炭火焼いただきま〜す

突き抜ける香薫!パリッとしてジューシー!

いわいどりの炭火焼は、焼き鳥よりもさらに香ばしい仕上がりです。皮目がパリッとしていて、実はとってもジューシー。柚子胡椒が絶妙に合います。宮崎の炭火焼まではいかないけれどもそれに近い香ばしい仕上がりでした。

気になっていた「惣吉ハイボール」を注文!

これが惣吉ハイボールだ!

このボトルを見てピンと来たあなたはウィスキー好きですね。そうこちら信州のマルス蒸留所のモルトをブレンドして作った国産地ウィスキーなんです。鹿児島の本坊酒造が手がけている取扱店限定の商品。あまりお目にかかれません。普通のハイボールとは一味違う奥深い味わいのハイボールです。個人的にも激推し!

 

鰻のクオリティも半端ない!

愛知県三河産の鰻を毎日市場から仕入れ、店で捌いて焼く「うな重」も人気商品です。

こちらも炭火でじっくりと焼き上げていきます

炭火でパリッと香ばしく焼き上げてから、蒸して最後に継ぎ足しのタレにつけて焼いて完成。

これが惣吉の「うな重」だ!

鰻大好き!いただきま〜す!

なんというクオリティ!下手な専門店よりも美味いぞ!

正直びっくりしました。やはりこれも炭火の力なのか…下手な専門店の鰻より全然美味いです。ふっくらと香ばしく焼きあがった鰻は新鮮で嫌な臭みも全くなく、またお店オリジナルのタレが旨みを強烈にバックアップしています。

「ガスで焼く店も多いでしょ。やっぱり炭火で焼くと仕上がりが違うんだよね」という店主の今村さん。長年培って来た炭火焼きの技術がなせる技なのでしょうね。

 

十割蕎麦もこだわり満載!

十割蕎麦

ぜひこれも食べてってと出されたのは十割蕎麦。北海道産の蕎麦粉を惜しげも無く十割使った蕎麦はとても風味豊か!

特筆すべきはツユにあり!

しかし特筆すべきはこのつけツユ。本枯節、宗田節、鯖節、昆布で出汁をとったこのツユのレベルの高さよ。焼き鳥のタレ、鰻のタレ、そして蕎麦のツユ、いずれも味付けの要となる名脇役がしっかりとしているのが印象的でした。

 

お店のこと

店主の今村さんにお話を伺いました。

惣吉は1997年9月にオープンして今年で22年になります。

今村さんは鎌ケ谷育ちで、学校を卒業してから浦安の焼き鳥屋で修行をし、24歳の時に松戸で「串坊豆」というお店を開き9年営業した後に、ここ鎌ケ谷へ移りお店を開きました。

かれこれ30年以上ずっと焼き場に立ち続けてきた訳で、あの煙をまとわせながら焼いていく技術はやはり年数に裏打ちされた職人技なのだなあとしみじみ感じました。

駅から離れた立地について聞いてみると

「昔は飲酒運転する人もいたので街道沿いにある居酒屋は珍しくなかったんですよね。昨今は飲酒運転はもちろん無くなったし、飲む人も減りました。でもおかげさまで地元の人に支えられてここまでやってこれました。」と語る今村さん。

時代は変わって立地的には不利にはなれど、そのこだわりの味は地元のお客さんを引きつけて止まないのでしょうね。

まだ行ったことがない人は是非一度飲みにいってみてはいかがでしょうか?

 

惣吉

住所/鎌ケ谷市東初富4-15-17

TEL/047-446-5166

営業時間/17:00〜22:00

定休日/水曜

備考/P10台、喫煙可

公式ホームページ

↓地図はこちら

 

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