中山競馬場そば、創業50年超えの老舗焼き鳥店「鳥ふじ」で憩いの一杯
秋の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
秋といえば秋刀魚、松茸、栗、G1ですね。
そう秋は競馬のG1レースが連続開催する季節。これから年末にかけて中山競馬場周辺は賑やかになります。
今回はそんな中山競馬場のそばにある老舗焼き鳥店「鳥ふじ」をご紹介します。
実はここ以前からずっと気になっていた自分の中での宿題店でした。読者の方からのお勧めもあり今回取材をお願いしたところ快諾いただいたので足取り軽く取材へ向かったのでした。
場所
中山競馬場前の北方十字路にある吉野家の横の通りを斜めに入り、その先の二股を左に行ったところにあります。
この辺一帯は北藤商店会と言い、飲食店などお店が集まっている。
店内・メニュー
店内はコの字型のカウンター16席、奥にテーブルが10席という構成。カウンターの正面には大きなテレビがあり、競馬中継もバッチリという感じです。
メニューはこんな感じでとてもシンプル。つまみは焼き鳥を中心に、煮込みなどの一品メニュー。お酒はビール、酎ハイ、サワーなど全て缶(一部ビン)での提供になります。
まずは焼き鳥で一杯
焼き鳥なので煙がもくもくかと思いきや、排煙がしっかりしているので煙たくないです。また店内も清潔でとても居心地いい感じ。
お客さん同士も仲が良く、ご新規さんでも自然と打ち解けられる雰囲気があります。もちろん一人でのんびり飲んでいる人もいてバランスが絶妙だなあという印象です。
またテキパキと注文をさばく女将さんと従業員さんの手際の良さも光ります。うーむこれは名店の予感的中!
肉が新鮮!タレが美味くて酒がススム!
タレは継ぎ足し継ぎ足しで歴史と旨みの詰まった味。甘辛でとてもお酒が進みます。また鶏肉がとても新鮮で美味いです。人気の“ももにんにく”は、にんにくがとろりと柔らかくて臭みも控えめでとても美味!
プラ皿に缶飲料というスタイルは昔から。お会計は串の数と缶の数で数えます。
今の店は建て替えてリニューアルしたので屋内型ですが、昔は半分壁もなくて屋台みたいな作りだったので、このスタイルがベストマッチだったそうです(ご常連さん談)。
この飾らない感じが個人的にはとても好きです。
名物の煮込み
「ここの煮込みは美味いよ」「冷めても美味いんだから本物だ」とご常連さんが口を揃えてお勧めしてくれるので、煮込みを頼んでみました。
臭みが無くてふわふわのモツ!と上品な味付け
モツは何度も下茹でして臭みを取り、野菜は別で煮込んで最後に合わせます。モツはふわふわで臭みは全くありませんがしっかり旨みが残っています。さらに味噌の味付けがとても上品で野菜も煮崩れしていなくて絶妙の煮込みです。
これは確かに美味いですね。皆さんお勧めして来る理由がよくわかりました。
お店のこと
ママさんにお話を伺いました。
鳥ふじは昭和50年代にオープンして40年を超えます。
ママさんのお義母さんがお店を切り盛りしていました。ママはこちらに嫁いできて、平成16年の金杯(1着アサカデフィート)から手伝い始めたそうです。
当初は焼き鳥と飲み物もビールと日本酒くらいしかありませんでしたが、お客さんのリクエストを色々聞いていくうちに、ドリンクや一品のメニューは増えていったのだとか。
古いお店は今の場所のちょっと先にあり、長屋のように何件も店が連なっていたそうですが、取り壊しにより、今年2019年の3月末に今の場所へ移転しリニューアルオープンしました。
「前の店はカウンターの他に通路があってそこにテーブル広げてたので、今の店よりもお客さんの数は入ったんですよ。リニューアルして雰囲気は変わりましたけど、変わらずお客さんは来てくれるのでありがたいです」と語ってくれたママさん。
外観こそ変われど、ママの優しくてあったかい人柄が作りだすお店の雰囲気は変わらない。皆さんそこに魅力を感じているのではないでしょうか?
競馬開催日は終日大賑わいでまた違った雰囲気を味わえるそうなので、今度は土日に来てみようと思いお店を後にしました。
まだ行ったことがない人は是非一度飲みに行ってみてはいかがでしょうか?
鳥ふじ
住所/船橋市藤原1-5-3
TEL/047-338-9985
営業時間/木・金 16:00〜20:00
土・日 10:00〜20:00
定休日/月曜、火曜、水曜
備考/Pなし、喫煙可
↓地図はこちら
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