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2019-02-28

京成中山駅前で食べる魅惑の汁なし坦々麺「中華料理 瀧」

ついに第20回!!

みなさん如何お過ごしでしょうか?毎度御馴染み自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。

私は今、京成中山駅付近を歩いています。と、言うのも以前ご紹介したレポの時に近所に気になるお店があったのです。

いや~このお店を教えて良いのか迷っていたのですけどね・・・・自分だけの秘密にしようかなぁ~とか考えていたら、取材をOKして頂いたので皆さんにご紹介したいと思います。

 

場所

また来てしまった「京成中山駅」。また一つ名店を見つけてしまった・・。

場所は京成中山駅を下りて目の前の踏切を渡り「中山法華経寺」方面へ向かいます。大きな「中山参道総門」を抜けるとお目当ての「中華料理 瀧」右手に見えます。距離にして京成中山駅から約100mで下総中山駅からも徒歩圏内なのでアクセスは非常に良いです。

京成中山駅から中山法華経寺に向かう途中にある。後方に「中山参道総門」がそびえる

外観はとてもお洒落な中華料理店と言った雰囲気で、これは美味しそうな1杯を提供してくれそうな気配を感じますよ・・・。

お洒落な店構えですが、入りやすい雰囲気ですね。

店内とメニュー

店内はテーブル2席×3・4席×4の合計22席になります。テーブル同士の距離があり、随所随所に仕切りがあるので、周りを気にせず会話も弾みますね整ったレイアウトで清潔感のある雰囲気です。こう言う雰囲気のお店は期待出来ますね~。

良い意味で生活感が無く整った内観

座ってメニューを確認すると、麺類だけ見ても結構リーズナブルで良心的な価格と言えるでしょう。

正直「チャーシューメン」が¥800-を切るのはあまり見ません。

麺類を見てすぐに、リーズナブルなのが分かる。

メニューはこれだけじゃない!!かなり多くの種類がある

メニューは一部紹介ですが、一品料理は女性が一人でも食べられる「ハーフ」もあり、小食の方から色々な品を食べたい方などのニーズに応えています。

イヨリ編集長!「汁なし坦々麺」があります!!

今回は、店主の石井さんもオススメでイチバも気になった汁なし坦々麺」を注文しました。まさか、中山で「汁なし坦々麺」に出会えるとは・・・。

イチバのRMYK(ラーメン用語解説)
説明しよう!「汁なし坦々麺」とは、その名の通り「汁のない坦々麺」なのだが、実は坦々麺発祥の本場中国は四川省では汁のない坦々麺が一般的なのだ。日本においての「汁なし坦々麺」は「まぜそば」ブームに乗り2007年頃から首都圏中心に展開するお店が増えた事で知られる。ご当地ラーメンとして広島でも「汁なし坦々麺」が独自のスタイルで2010年頃から広まっているが、首都圏と広島では若干スタイルが違うのだ。広島は「くにまつ」の影響で中細麺×青ネギ×半熟玉子スタイルが多い事であるのに対し、首都圏では「阿吽(湯島)」の影響で芝麻醤のベースに肉味噌・干し海老・ナッツなどが乗るスタイルが多い。「麻」「辣」と言う「痺れ」「辛味」のコントラストにより中毒性の高く、四川料理の技術や魅力が組み込まれた「まぜそば」なのだ。ちなみに中毒になると週末に「汁なし坦々麺」ばかり食べまくるので、友人が数人減る場合がある(自分調べ)

 

 

熟練の手さばき

今回は調理風景の撮影はNGと言う事で、遠目に観察します。

奥では石井さんが手馴れた手つきで作業する

遠目に見る厨房の奥では石井さんが麺を茹で上げ、流れるような動きで盛り付ける様が見えます。職人らしい丁寧な作業に期待と肋間筋が膨らみます。

厨房を遠めで覗くイチバ。中での調理の動きに期待が膨らむ。

程なくして「中華料理 瀧」特製の「汁なし坦々麺」が着丼します。

そのビジュアルを見て、「間違いない」一人笑みを浮かべるイチバ。

 

実食

これが瀧の「汁なし坦々麺」う、美しい・・・。

これが中華料理 瀧「汁なし坦々麺」です。のコントラストが美しいですね。特に「赤」「緑」は食欲を増進する効果がある様に感じます。

「辛さ」でなく「調和」が問われる「汁なし坦々麺」。花椒の香りが魅惑の世界に誘う。

丼からは、かなり複雑な香辛料の様な香りが鼻腔を刺激します。この時点で「単なる辛いまぜそば」でない事が分かります。そう、「汁なし坦々麺」「辛さ」ではなく店主の丼の中の「調和」のセンスが問われます。

ラーメンとは違い粉末や汁から出る香辛料の様な香りに目が覚める!

「RMYK」でも説明した通り「汁なし坦々麺」は所謂「まぜそば」の部類になります。なので、見た目の美しさを楽しんだ後は・・・

「天地返しか・・・(※レポ11すけがわ参照)編集長がサラッと言います。そう!この美しいビジュアルを崩すのが勿体無いのですが、全体を混ぜ合わせます。

全体を満遍なく混ぜ合わせる。

丼の中を「天地返し」よろしく混ぜ合わせると、食欲を刺激する香りが丼から漂います。鼻から脳に抜ける中毒性のある香りです。

そして混ざった旨味を一気に頬張る!!

モチモチな平打ち太ストレート麺を一気に頬張ると、一瞬遅れて口から脳にかけて旨味の電気が走ります!電気の正体は「麻」「辣」のコントラスト・・・つまり「痺れ」「辛味」です。この独特かつ強烈な電気が走る旨味はハイレベルな汁なし坦々麺でしか味わえません。

口の中に広がる電気の様な「麻」と「辣」!脳に響く旨味は唯一無二!

タレ胡麻ペースト醤油・黒酢・麻辣醤辣油など、それに「痺れ」と独特な高級感漂う「香り」の素である花椒などが入ります。

もちろん、材料以上に必要なのは作り手の「香り」「旨味」のバランスを作りだす「調整力」でしょう。一言で言うとセンスです。

山田食品の平打ち太ストレートです。この麺は強い旨味のタレに負けないだけでなく、麺自体も太さとコシがあり美味しいですね。

モチモチの太麺。この麺あっての完成体なのだ!!

石井さん「以前細麺で試したらタレが勝ってしまって・・タレが勝たないよう、つけ麺用の太麺に代えたんです」と。この麺自体の食べ応えもさることながら、タレと麺の相性、バランスが絶妙です。

青菜のシャキ感とナッツの香ばしい香り・食感もメリハリがあります。モヤシも箸休めとしての役割を果たしています。

イチバは首都圏で多くの汁なし坦々麺を食べましたが、間違いなく首都圏トップレベルの完成度と断言出来ます。しかもこの汁なし坦々麺・・独自の完全オリジナルレシピと言うのだから、石井さんのセンスの高さに驚かされます。

麺を食べ終わってもレンゲの手が止まらない・・・中毒性が凄い!

残ったタレを舐めようとして編集長に止められるイチバ

お店のこと

店主の石井さんにお話をお伺いしました。

イチバが「首都圏トップレベル」と断言した「汁なし坦々麺」。どうやって出来たのか??

「もともと瀧飯店と言う名前で昭和50年に父の代から始まりました。その頃は昔ながらの建物でカツ丼とかオムライスとかを出す街の大衆食堂だったんです。」

中山法華経寺の参道にあり、当時は多くの参拝客や近所の常連客で賑わっていたのでしょうね。

ちなみに「瀧」と言う字は曽祖父の名前からとったそうです。石井さんは10年前に2代目としてお店を継ぎました。

「瀧飯店」から「中華料理 瀧」へお店も女性客も入りやすいようにリニューアルした

「あとを継いで先代(父)の味と比べられることもありましたが、私の味を認めてもらえて、先代からのお客様も変わらず来てくれたのはとても嬉しかったです。」

「瀧飯店」のファンだった地元のお客さんにも、リニューアルして新たに来るお客さんにも認められた「中華料理 瀧」は、ここ中山になくてはならないお店となりました。

ちなみに・・・「汁なし坦々麺」は昔の修行先を元に石井さんがオリジナルレシピで作ったとの事ですが、その完成度、センスの高さには本当に驚かされます。

「汁なし担々麺もそうですが、メニューは常に改良を重ねています。”おいしかった”と言うお客さんの声が原動力になって、もっと美味しいと言ってもらえるようにいつも考えています。おかげさまで担々麺は好評なので、また新しい看板メニューを今後作っていきたいですね。」と語る石井さん。

その言葉から飽くなき探究心を強く感じました。新しい看板メニュー、出来たら是非食べてみたいと思います。

極上の「汁なし坦々麺」・・・ご馳走様でした!!すでに私も中毒者の一人に・・・

 

マッスルコメント

「痺れ」「辛味」「香り」のバランスよい「調和」が生み出す魅惑の「汁なし坦々麺」を食べて・・・マッスルバランス!!

中華料理 瀧

住所/市川市中山4-15-2

TEL/047-333-4873

営業時間/11:30~15:00(14:30LO) 17:30~21:30(21:00LO)

定休日/木曜(月に1回の水曜)

↓地図はこちら

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