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2020-03-17

津田沼で愛されて20年のイタリアン「レストランマッセリア」が3/31に閉店【記録レポ】

読者の方から情報提供がありました。

<情報>

いつも楽しく拝見させていただいております。
津田沼の『レストラン マッセリア』店長の菊池と申します。
実はこの度、3/31(火)の営業をもちましてお店を閉店することになりました。
つきましては、船橋の情報を見やすく毎日更新している【 鎌ヶ谷 船橋あたり 】に取り上げていただけたらと思いご連絡を差し上げました。

てんちょうさん情報提供ありがとうございます。

皆さんも新店、閉店、気になるお店、オススメのお店、街の疑問などなどありましたら「情報提供フォーム」よりどしどしお寄せください!

情報提供フォームはこちら

 

今まで開店する際に取材のご連絡をいただくことはあっても、閉店の時にご連絡いただくことは初めてだったので、ちょっとびっくりしました。

でも逆に閉店してしまう前に、お店のことを記録として記事にして残せるのはこちらとしてもありがたいので、取材させていただくことにしました。

お店の名前は「レストラン マッセリア」です。

 

場所

県道69号線を津田沼から大久保方面へ。新京成の線路を越えてイオンモールへ続く道との交差点にあります。

交差点の角、木々に囲まれているお店が「レストラン マッセリア」

イオンモール方面へ続く道側

県道69号線大久保方面から

「レストラン マッセリア」外観

駐車場も25台と広々です

 

店内

お店の中もとても広く、席数は全部で約70席。赤と白を基調にところどころに木材が使われたお洒落な店内。決して高級過ぎずカジュアルな雰囲気も残しています。

入り口付近。

オープンキッチンになっています

バーカウンターもあります。ドリンクはここから提供されます。

手前に大きな円卓。奥はテーブル席という構成

テーブル席全容(入り口側から)

テーブル席(奥から)

外には緑豊かな庭もあり、景観も抜群です

緑豊かな庭

個室は2つあり、こちらは円卓

奥の個室は広々。庭とつなげてバーベキューパーティーもできるそう

初めて中に入りましたが、店内は広々としていて開放的。個室もあって普段使いからパーティーや会合まで幅広く使えるようになっています。お店の設備としてはかなり充実していますね。実際レストランウェディングや貸切パーティーなどで使われることも多かったそうです。

 

メニュー

メニューはこんな感じ↓ アンティパストから、サラダ、パスタ、ピザ、リゾット、肉料理、魚料理と豊富です。値段はこのロケーションでこの価格なら逆にお手頃と言えるのではないでしょうか?正直もっと高いかと思っていました。

メニュー1

メニュー2

メニュー3

ちなみにこちらのメニュー、写真は店長が撮影、デザインはスタッフが作成したそうです。お世辞抜きでプロ顔負けの出来でした。

 

人気のパスタメニューを実食

せっかくなので人気のパスタメニューをいただくことにしました。

「小海老と北海帆立のトマトクリームソースフェットチーネ」

フェットチーネリフト

フェットチーネがモチモチ!トマトの爽やかさを感じるクリームソースが絶品!

フェットチーネはモチモチの食感でパスタソースによく絡みます。トマトクリームソースは、トマトの爽やかな酸味と旨味が立っていて、クリームのしつこさを感じないので、最後まで飽きずにたべれます。

北海帆立アップ

小海老アップ

肉厚ジューシーな帆立と海老ブリブリ!素材のクオリティ高い

ローストした北海帆立は肉厚でとってもジューシー。小海老もかなり大ぶりで、身はプリプリというよりブリンブリン!もはや小海老ではなく普通の海老と言えます。素材のクオリティの高さがわかります。

こちらの「小海老と北海帆立のトマトクリームソースフェットチーネ」は昔からあるメニューで、お店一番人気とのこと。

いつも食べる人はもちろん、久しぶりに来店する人も、この味を懐かしんで食べていくそうです。多くの人の記憶に残るメニューなんですね。とても美味しかったです。

 

お店のこと

ご連絡をいただいた菊池店長にお話を伺いました。

店長の菊池正幸さん

レストランマッセリアは2000年10月18日にオープンして20年目になります。

菊池さんは市川市出身で、高校を卒業してから料理の専門学校へ進みました。学校ではずっとフレンチを学んでいましたが、在学中にヨーロッパへ研修旅行に行った際にイタリアローマのバルで食べた「フレッシュトマトとモッツァレラチーズとバジルのパスタ」に衝撃を受け、以後イタリアンの道に進む決心をします。

「日本でもそのパスタを作ろうと試みますが、なかなか現地の味は出せませんでした。イタリアンは素材がシンプルなのに、同じように作っても同じ味が出ないんです。その奥深さに完全に魅了されました」と語る菊池店長。

専門学校を卒業し、金沢のイタリアンレストランで3年、その後都内のイタリアンレストランを2店舗経て、船橋のイタリアンで働きました。

ちょうどその頃、レストランマッセリアは色々あって、オープンして5年経つ頃に菊池さんの先輩がお店を任されることになりました。そこで菊池さんに声がかかり手伝うことに。

当時独立しようかと考えていた時期でもありましたが、実際に先輩の下で働きコックとシェフ(料理長)は全然違うということを学びました。

「コックは作るだけですが、シェフは仕入れからメニューから色々トータルで考えなければいけない。自分はまだまだシェフとしてお店を切り盛りできる器ではないと痛感しました」

 

お店と共に歩んだ14年

こうしてレストランマッセリアで社員となって働き始めたのですが、1年後に先輩が独立することになり、菊池さんは28歳でシェフになることに!

「正直、びっくりしました。でもそれからは無我夢中でしたね。大変だったことは数え切れないほどありました。」という店長。

28歳でお店を任され、現在まで14年。

シェフとして料理をしながら、お店を運営し、スタッフを育ててきました。

ある年はマリンスタジアムの外で、屋台を1年間やったこともあったそうです。また、お店でパティシエとして働いていた奥様と結婚し、子供をおんぶしながら皿洗いしていたこともあったとか。

奥様(右)との素敵な出会いもあった

今は調理はコックに任せ、店長としてホールに出てお店全体をマネージメントしている

厨房では菊池さんの元で育ったコックが今も働いている

 

地域に愛されたレストラン

「今回の閉店はオーナーも苦渋の決断だったと聞きました。自分としてもやっとスタッフが育ち安定して、今が一番いい状態だっただけに本当に残念です。これまでオーナーも私に任せてくれて、本当に色々良くしていただき、ただ感謝しかないです」と語ってくれた菊池さん。

地元中学校の職場体験を受け入れたり、小・中学校に講演に行くこともありました。

忘新年会や歓送迎会などで地元の企業や学校に利用してもらうことも多かったそうです。

また料理教室を開催したり、レストランウェディングも行っていたので、ここで式を挙げたご夫婦が結婚記念日に利用してくれたり、色々なことを企画して地元の人達と密接に関わってきたレストランでもありました。

 

28歳からシェフとしてお店を運営してきた菊池さんにとっては本当に思い入れの深い場所でしょうし、また何より地元のお客さんたちにとっても思い出の詰まったお店になっていたことでしょう。

それだけに閉店は本当に残念ですね。

3月31日の閉店まで残りわずかなので、最後にお店へ訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

↓ちなみに隣のマッセリアカフェは引き続き営業します。

手作りパンに充実のカフェメニュー!地域に根ざしたパン屋併設カフェ「マッセリア カフェ」@津田沼

 

レストラン マッセリア

住所/船橋市前原東1-15-38

TEL/047-455-6789

営業時間/《ランチ》11:30~15:30(LO.14:30)《ディナー》18:00~22:00(LO.21:00)

定休日/火曜

備考/P25台、禁煙

公式ホームページ

↓地図はこちら

 

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