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2019-03-06

市場メシはカレーに決まり!船橋市場で三ッ星ホテルのシェフが腕をふるう「ガネーシャハウス」 

ナマステ!

インフルエンザが猛威を振るう平成最後の2月、いかがお過ごしでしたか? 私はカレーパワーでインフル知らずです! まだまだ乾燥も続くので、皆さんお気をつけくださいね。

さてさて第8回目の今回は、船橋地方卸売市場へ。こちらの食堂街の一角に店を構えるのが「ガネーシャハウス」市場でカレー。イナバ的には初めてのロケーションで心踊ります。

独自のスパイス使いでオリジナルの味を編み出す店主たちと、その極上の一皿を求めて三千里。今日もめくるめくカレーワールドへいざ!

場所

JR船橋駅北口を出て、市中央部を流れる海老川に向かって歩きます。川にぶつかったら、左折して川沿いをまっすぐ。穏やかな日差しを受け、ほころび始めた梅の花がのどかな雰囲気を醸しています。平和だなー。

徒歩15分ほどで船橋地方卸売市場に到着。

昭和44年に開設された船橋地方卸売市場。ドーン!

とにかく広くて迷子になりかけました

「敷地内に勝手に入っていいの?」と躊躇しましたが、入ってもいーんです!

市場内には、お肉、魚、惣菜、お菓子、花、事務用品、調理用具など、プロ御用達の店から一般客も買い物ができる店まで50以上の店が軒を連ねます。飲食店のほか理髪店やマッサージ店もありますよ。午後早めに閉めるお店がほとんどなので、事前に営業時間を確認するのが吉。

こちらが飲食店が集まる「関連事業者店舗棟」

お店は「8番通路」入って右手です

店内&メニュー

おじゃましま〜す

10坪ほどの店内はカウンター7席、4名がけテーブルが3卓。

ピークの時間帯にはバイトの方がヘルプに来るものの、基本的に店主のサンジェイさん(インド出身・写真中央)が仕込みから提供まで一人で切り盛りしています。

市場の食堂っぽい感じする

メインメニューは、A・B・Cセットとバターチキンカレーの四択。2種のカレーとタンドリーチキンが味わえるCセット1000円が人気。

メニュー

セットのカレーは、5つのカレーに日替わりカレーを加えた6種からチョイスできます。今日の日替わりは「しめじとチキンのカレー」。そして今ならドリンク1杯サービスとのこと! これはうれしい。

ドリンクは、コーヒー、マンゴージュース、チャイから。この日に限らず当面はサービスしてくれるみたい

やさしさがプラスされた本場・北インドのカレー

話しかけると優しい微笑みで返してくれるサンジェイさん。もくもくとカレーを作り、ナンを焼き上げ準備を進めます。

ナンを焼くサンジェイさん

カレーを作るサンジェイさん

そして出てきたのがCセット! カレーはサンジェイさんお任せでお願いしてみました。

カレー2種、ターメリックライス、ナン、サラダ、タンドールチキンが付きます

お任せカレーその1→ シーフードカレー

お任せカレーその2→ キーマカレー

シーフードからいただきます

ベースのトマトの風味口いっぱいに広がったかと思うと、じわじわとエビ、アサリ、イカなどシーフードの旨味が顔を出します。酸味と旨味がいいバランスで溶け合う〜。

仕上げにかけられた生クリームが、スパイスが醸す風味をまとめ上げてマイルドな印象に。

辛さがかなり抑えられているので口当たりやさしく、するすると胃袋へ収まってゆきます〜。油分控えめで、不思議な食後の軽さがあり、食べやすい!

続いてキーマ

キーマカレーは、スパイスの香りとコクが鳥挽肉と複雑に絡み合い、噛むほどに美味しさを感じられる一品。ショウガの千切りが、いい仕事してます。ちなみに「辛さ2」の表記でしたが、そこまで辛くなく、たぶん辛さが苦手な人も食べられるレベル。やさしい味わいです。辛さを強くすることもできますよ。

私ナンも大好きナンです

ナンは50㎝程!はあろうかというビッグサイズ! 甘さ控えめで止まらないっす〜。美味しい〜。「ご飯と同じような感覚で食べて欲しい」と、敢えて甘さを控えているそうです。
ナントご飯とナンはおかわり自由! かつては6合炊きの釜を平らげた猛者もいたそう……(笑)

秘伝のベース

「調理されているところを見せていただいてもいいですか?」と聞くと、優しい微笑みを浮かべて佇むサンジェイさん。

……もしや!? 
「日本語話せますか?」

「チョットチョット」とのことで、google先生にも頼りつつ、必死の英語でのインタビューがスタート!

※バイトの方は日本人なので、言葉が心配な方も大丈夫!

これ? NO…. じゃあこれですか? NO…..みたいな感じでやり取りした

サンジェイさんが、おもむろに取り出してきたのがビニール袋。中から、ブラックカルダモン、グリーンカルダモン、チークリーフ、シナモン、クローブといったホールスパイスがどっさり!

ファンタスティックな香りです

この左手前に見えるブラックカルダモン、音声翻訳を何回通しても「厚いカルダモン」としか出てこなくて、謎のまま終わりそうでしたが最後に判明しました。

あーブラックカルダモン!!!!!

ベースの作り方は、たぶんザッとこんな感じ。こだわりとかテクニックとかもっとあるハズだと思うんですが、英語力の限界につきご容赦を(涙)

ホールスパイス、ニンニクなどを油で炒めて香りを油に移す

フライドオニオンとトマトをミキサーにかけて作ったペーストを投入

ターメリック、塩、ガラムマサラなどで味を整える

そして完成したベースがこちら! ベースは全てのカレーに共通

レシピは全てサンジェイさんのオリジナル。市場関係者はもちろん、一般のお客さんのファンも多いそうです。

三ッ星ホテルのシェフだった

インド北部、ヒマラヤに抱かれたウッタランチャル州、デュロジー村出身のサンジェイさん。1年程前に来日し、すぐにガネーシャハウスのシェフに就任しました。

ガネーシャハウスは、船橋駅南口の市民文化ホール近くの「ビーンズハウス」の姉妹店。ここは、本格的自家焙煎のコーヒー店で、インドカレーも提供しています。そのインドカレーを担当しているのがサンジェイさんの義父なのだそう! そのご縁なのですねぇ。

実は、ガネーシャハウスの斜向かいにも「ビーンズハウスプラスカフェ」があり、主なドリンクはこちらから運ばれてきます。ですので、今なら自家焙煎の豆を使った、淹れたてのコーヒーが無料で味わえるということなのです!!!!!!!  これはかなりうれしい♡

こんな位置関係

ビーンズハウスプラスカフェでは、ジェットロースターでコーヒー生豆を毎日店内で焙煎。店内では15種以上の豆の販売や、ハンドドリップまたはサイフォンによるコーヒーを提供

6人姉弟のうち、3人のブラザーはインドのナショナルアーミーで活躍するなか、「小さい頃から料理が好きで!」一人だけ料理人の道を選んだサンジェイさん。

10年ほど、インドの三ッ星ホテルのインディアンフードを中心としたレストランでシェフとして活躍していたそう。現在は、7歳の男の子と5歳の女の子を育てる二児の父です。奥さんと子供達は故郷にいるため、しばらくは離れ離れの生活。でも、「日本人はリスペクトがあってナイスピープルばかり。どこもとてもクリーンだし、日本も好きです」と笑顔で話してくださいました。

船橋市場は普段から一般開放されていますが、体験型見学ツアーや料理教室などのイベントも随時開催されています。「市場内」というちょっと変わったロケーションも面白いので、ぜひ立ち寄ってみてください♪ 営業時間は7〜14時なので、ご注意を!

 

ガネーシャハウス

住所/船橋市市場1-8-1 関連店舗棟8号通路

TEL/080-3381-0323

営業時間/7:00~14:00

定休日/日曜、祭日、水曜(不定休)

↓地図はこちら

 

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