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2018-12-04

伝説の「骨」のDNAを受け継ぎ、日々の1杯を積み重ね続ける「盛壱」

ラーメンが美味しい季節ですね。

こんな季節は休日に遠出してラーメンをハシゴするに限ります。

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。

最近は「イチバのRMYK」の影響か常識人だった編集長が自然に「ラーメン用語」を使いこなしているので嬉しい反面、ある種の心配をする今日この頃です。

さて、気づいたら12回目となる今回は、北習志野にある「盛壱」に行ってきました。

 

場所

最寄り駅は新京成電鉄と東陽高速鉄道の「北習志野駅」になりますが、1.8km程離れています。

最寄は北習志野駅だが、1.8㎞離れている

駅前の通りを西友方面に1㎞近く直進する。

セブンイレブン習志野台店の先の十字路を右折

 

さらに1㎞近く直進したマックスバリューの向かい側(北習志野方面から)

実籾・京成大久保方面から

目印はマックスバリュー習志野台店が分かりやすいと思います。

外にはたくさんのメニューが!美味しそう!

外観は黒っぽく派手さはありませんが、外に貼られたメニューからは「かなりレベルが高そうな」雰囲気があります。見ると、昼間と夜でメニューが一部違うそうです。ちなみに現在の時間は昼過ぎ。どんなラーメンが食べられるのかワクワクしながら店内に入ります。

外観からは中が想像出来ないが、メニューを見るとかなり美味しそうな予感がする。

店内

店内はオープンな雰囲気があり、ついつい店主に話し掛けてしまいそうになる

店内はカウンター6席・テーブル2席・4席で合計12席あります。奥のテーブルにはご当地のお土産の様な物が飾られています。

奥のテーブルの壁にはご当地のお土産が飾られている・・ん?端にある骨は・・。

店主和田さんの趣味かと聞いてみると「学生さんのお土産なんですよ。日本大学が近くて、帰郷したときにお土産買ってくるんです。折角だから飾ってます。」

おおっ!日大生の憩いの場になっているんですね。

でも、あれれ??カウンターの左端。大きな骨が!!これはまさかあの系統のトレードマークでは???

これは牛の大腿骨(通称ゲンコツ)・・これがあると言うことは・・

そう!!牛の大腿骨(ゲンコツ)を飾るお店と言えば「がんこ系」!

イチバテンションメーターが、一気にマッスルスロットル(最高潮)に!

イチバのRMYK(ラーメン用語解説)
説明しよう!「がんこ系」とは正式名称「元祖一条流がんこラーメン」の系統だ。創始者はラーメン界の元祖「マッスル」こと家元:一条安雪氏を創始者とした系統だ。本店は移転や改名を繰り返し、第三金曜日は「悪魔の日」と言われて超レア・超珍味でのスープが提供される。支店も含めて看板が分かり辛い事が多く、営業中の場合は牛骨が店の前にぶら下がっている(本店は頭蓋骨・弟子のお店は大腿骨)。特徴は牛骨(現在はBSEの影響で鶏など)使用し、かなり塩っぱい。中細縮れ麺に大判のバラチャーシュー・「あっさり・こってり」のメニューと言うお店が多い。弟子になった順で2代目・3代目・4代目・・と、表記される(一部除く)。「固め・塩っぱめ・熱め」が信条。クセは強いが、コアな支持者のいる系統。座右の銘「今日も又、咲くか咲かぬか我スープ。咲かせて見せようがんこ花。」はラーメン界では超有名。

そんな「↑座右の銘」を口ずさんでいると、編集長の冷たい視線を感じたので目線をメニューにずらして注文を決めます。実はこのメニュー。先程の「お土産」の学生達がお店のためにと作成したそうです。

なんて学生に愛されているお店なんだ!

メニュー。「とりらーめん」が良く出るらしい。

がんこ系らしい「こってり」がある。

サイドメニューも豊富だ!!そして、あの有名なトラピストバターがトッピングに!!!

「おつまみ」も豊富!これはビール必須!

どれも同じぐらい注文がある中で、強いて言えば一番人気と言う「とりらーめん」も気になりましたが、今回はあえて「がんこ系」らしい「こってりらーめん」を注文します。背脂は「コテ×1」で。

このメニューで「がんこ系」との比較が出来ると思いました。ちなみにイチバは自慢じゃありませんが「がんこ系」直系は総本家含めてかなり食べています。

 

調理・そして着丼

店主の和田さん。惚れ惚れするような手さばきとリズムでラーメンが出来上がっていく!

スープは前オーナーのレシピを忠実に守っています。他の「がんこ系」同様に「BSE」の影響もあり、牛骨は使わずに鶏がメインのスープになります。前オーナーの意向で地鶏ガラ・モミジ(レポ5ハマモト参照)・昆布・野菜からとった・・このスープ、開店時間から時間が経つとともに濃厚になるそうです。そうなると、閉店間際が一番ド濃厚になる事になります。「たまに夜のお客さんが昼間に来るとビックリするんですよ(笑)」まさに時間と共に七重の変化をするお店ですね。

「てぼ」で丁寧な湯切りをする和田さん。動きが芸術的だ

派手な動きがなく丁寧な作業ながら華麗な手さばきで職人らしさを見せてくれた和田さん。

そんな動きに見とれていると、すぐにラーメンが到着(着丼)しました。

これが「盛壱」の「こってりらーめん」コテ×1だ!

チャーシューの部位や刻み生姜など、独自のアレンジもありますが・・・見た目は確かに「がんこ系」のDNAを感じます。そう思わせるのはやはり丼の形もあるでしょう。この丸い縁の丼は「がんこ系」特有です。

「がんこ系」な丼。この丼を見ると妙に嬉しくなる。

実食

バランスがとれたビジュアルの「こってりらーめん」

スープ油の層が表面に蓋をして熱々です。鶏のジワッと突き抜けて来るような旨味と背脂の甘味が口の中に広がります。このスープはかなり美味いですね。「がんこ系」の枠組みは守りつつ、系統の特徴である塩分の尖りを丸くまとめています。これなら苦手な人は少ないと思います。しかし「がんこ系」の強いコクを前面に出した特徴はしっかりと生かされています。この独自の解釈と仕上がり感はかなりのセンスを感じます。刻み生姜も全体をキリリと細くまとめ上げて、背脂が丼全体をだらけさせない役割を担っています。

まさに「ネオがんこ系」とも言える完成度の高いスープ!

麺は系統で御馴染みのサッポロ製麺(豊島区)のややウェーブがかった中細麺です。系統としてはやや太めに入る麺ですが、適度な弾力でスープに合っています。スープと共に背脂も持ち上がるので、オイリーさに負けない強い麺を選んだのは正解だと思います。

麺リフト。背脂のオイリーさに負けない存在感のある麺

肩ロースのチャーシューに刻み生姜・ネギ・青菜です。スープ全体に背脂が浮いているのでバラより肩ロースの方がしつこくないですね。色のバランスも良い感じです。

ホロホロと箸から落ちるチャーシュー。美味い!

 

店主からの贈り物

「良かったら味玉もどうぞ!」と、爽やかな笑顔で和田さんが味玉サービス!!!

味玉ゲットだぜ!(なんか変な顔だなあ・・・)

まぁ、味玉ぐらいで浮かれるイチバじゃ・・・・・「極旨っっ!!甘めの旨味が極上!」

これはお礼をしなくては!

「オリジナルTシャツあげます!」とイチバ

「いや・・・お気持ちだけで」と和田さん。・・・ショボーンなイチバ

ともあれ汁完!!旨かった!!

 

お店のこと

店主の和田さんにお話を伺いました。

学生に支持されているお店を作った和田さん。どんなドラマがあるのか??

「盛壱」は佐倉出身の和田さんと北海道は函館出身の末広さん共同経営だそうです。残念ながらこの日は末広さんは不在でお話を聞く事は出来ませんでした。

和田さんはもともと料理が好きだった事からも、高校卒業後に知人が社長を務める味源(稲毛※当時、3店舗経営門を叩きました。そこで後々、共同経営者となる末広さんと出会ったそうです。「当時は味源が店舗拡大で社員募集していて、タイミングだったんですね。あそこで末広に会わなかったら違う人生あったかもしれないですね。思えば分岐だったと思います。」

「味源」には6年程在籍していたそうで、その後に「がんこ十一代目(行徳)」の流れを汲む東陽町の「盛(さかり)」に和田さんは移ったそうです。

店内に飾ってある多数の「手形」。これは「盛」が関係していた。

青森県出身「青ノ里」と言う最高位「関脇」の力士がいました。1935年生まれなので「大鵬」より5歳上になるので青ノ里は昭和の土俵を賑わせた力士になります(大鵬に土をつけた事も)。本名は「小笠原 盛」

その三男となる「小笠原 盛幸」さんも立田川部屋で「総乃里」として力士として活動していましたが、引退後に「がんこ十一代目」で修行し「ラーメン盛」をオープンしました。

その後、長男の「小笠原 盛也」さんが平成17年に「盛壱」をオープンさせました。

和田さんは「盛」で3年程働いた後に「盛壱」に移ることに。

当時の「盛壱」は基本3味・つけ麺のみだったそうです。「盛壱」で3年間社員として働き、その後オーナーにお店を継がないかと打診されたそうです。

そこで旧知の末広さんに声をかけ、共同経営という形で「盛壱」を引き継ぐことに。

最初の店で一緒に働いた末広さんと再びこうして一緒にお店をやっているのも、素敵な縁ですね。

その後、二人で色々と試行錯誤しメニューを増やしていったそうです。

「盛壱には合計8年ぐらいになります。なんやかんやで学校卒業してからはラーメン一筋の人生ですね(笑)」と語る和田さん。

ラーメンの魅力について聞いてみると

「ラーメンは自由なところが好きです。スープに使う素材の状態も日によって違うので、全く同じものは作れない。それに臨機応変に対応してブレのないスープを作る。麺の状態も季節で変わったりします。ある意味マニュアルのない自由さがあり、それがとても難しいところでもあり、やっていて楽しいところでもありますね。」と笑顔で話す和田さん。本当にラーメン作りが好きなのだなということが伝わって来ました。

力士が淡々と四股を踏み続けるように、日々の1杯の積み重ねを感じた1杯!美味しかったです!!

話を聞いているうちに和田さんと「盛壱」が大好きになりました。今度は夜の濃厚スープ食べにまた来ます!

 

マッスルコメント

がんこと元力士のDNAを引くラーメン食べて・・・・ハッケヨイマッスルダッシュ!!

ラーメン屋 盛壱

住所/船橋市習志野台5-11-8

TEL/047-466-8600

営業時間/11:30~14:00 18:00~翌4:00

土・日曜 11:30~翌4:00

定休日/月曜

 

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